概要
人生に絶望した、僕の、願、い……
夜ごと無為に過ごす、どこにでもいる“モブ”のような30歳の男。
生きる意味を失い、ベッドに横たわるだけの日々。
そんな彼の前に現れたのは、月光の中で微笑む黒いセーラー服の女と、謎めいた黒革の魔導書。
「貴方の願いを、ひとつだけ叶えてあげましょう」
彼女が囁いたその瞬間から、平凡だった世界は狂気の宴に姿を変える。
崩壊する街、歪む人々、蠢く異形……
男は願いを叶える代償に、甘美な絶頂と破滅を味わいながら、ゆっくりと自らの世界を沈めていく。
これは、救済か、それとも地獄の入口か。
――すべての絶望に、黒革の書は微笑む。
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