独
田代春雷/たしろしゅんらい
独
孤独の中に住まう「毒」今日はまだ致死量に達していない夜
流星群 独りの集でありながらまるで意思のない背景として
それぞれの孤独を抱いて帰路に就く紫陽花のような埼京線
滑走路引き摺ってきた感傷も速度を上げて置き去りにして
星々は雲に隠れて月一つ君もほんとは寂し
かったの?
雪の降る速さで歩く同じ空見上げていても一つではない
傘だとかシングルサイズのベッドとか2人の狭さが幸せだった
明日の朝食用のパンをカゴに入れそっか俺まだ生きたいんだな
残してた愛してるよが飴玉の袋みたいにポッケの中に
ひとりぼっちで吸うタバコ人体に少量必要な毒(独)もある
独 田代春雷/たしろしゅんらい @shunrai4
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