機械の無垢な一人称が、蒸気の街の色彩を通して静かに胸を締めつける。描写は淡く丁寧で、「働くこと」の誇りと喪失の温度がじんわりと伝わってくる。最後の一行がすべてを連れて行く――読み終えた後、しばらく景色が水色に見える作品。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(316文字)
人類が滅亡してしまった後に残された機械たちの物語です。主人公が楽しく日常を過ごす。その様子が、ほのぼのとしているのです。こんなポストアポカリプスな物語なら楽しく読めますね。────そう思っていたら突然です。読む方は、きっとラストに驚かされます。そして、なんだか残されたロボットたちが好きになります。そんな素晴らしいSFショートストーリーです。御一読を、お勧めします。
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