【10首連作】小説を紹介する短歌

青切 吉十

【10首連作】小説を紹介する短歌

「百年の孤独」のような冒頭を書けて死ねれば

そんな夢見る


海底の潜水艦でただひとり

「伝奇集」読む

無上の孤独


同世代

嫉妬もできず

ただ読むは「桜の森の満開の下」


漱石の「猫」の白眉はどこだろう

十一章を我は薦める


聞かれたら「未来イソップ」に「マイ国家」

そう答えよう

星新一は


おとなこそ

読むべき傑作

数あれど

「あしながおじさん」

バカにするまじ


「ユリシーズ」はペネロペイアね

そう、イエス

あつい涙が頬をつたったの


村上は「ファミリー・アフェア」が大好きで

あの手のやつを

書いてほしかった


『「さようなら、ギャングたち」よ』ときみ言えば

ステキな趣味とぼくは答える


どうなるの?

「負けヒロインが多すぎる!」

ラスト知るまで生き抜く所存

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【10首連作】小説を紹介する短歌 青切 吉十 @aogiri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画