猫のように馴れ合わない。新月になったら帰る。
- ★★★ Excellent!!!
いやはや……
まさかそんなところに伏線があったとは思いませんでしたな。
してやられました。
丁寧で重厚。そして随所まで計算し尽くされているのだと思います。
その図書館は、一般家庭のリビングよりも少し大きいサイズの図書館。しかし、
本の密度が厚い。
そして、何より図書カードも要らず、「置いてある本は好きに持っていっていい」のだそうだ。
なんでそんなことが罷り通るのかというと、「新月になったら本が戻ってくるから」なのだという。
もちろんそこは信じられない主人公であったが、司書さんがそう言うので本を借りていくと、本当に新月になったら主人公の元から借りた本が消えており、
勝手に図書館に本が戻っていた。
なぜ? どうやって?
そして……司書さんの正体は?
最後にとんでもない謎までぶっ込んできます! これは面白い!!
少し長めですが、ミステリー好きは刺さること間違い無いです。
是非、ご一読を。