第4話 バーでトンカツ定食を食べながら
「つまり、依頼した人がその非公開アカウントを見られるようにすればいいってこと?」
グラスを磨きながら、有希は聞く。昼間は喫茶店、夜はバーの「雪白」。
店内のシックな雰囲気に似合わない炊飯器の音が鳴る。
有希の店の仮眠室を間借りして俺は生き延びている。家賃は格安の2万円。タダで住むのも申し訳なくて毎月諭吉もしくは渋沢栄一を2枚押し付けている。
今回の依頼を上手くクリアすれば暫くバイトはしなくていい。
「まあ、そうなるな」
「好きなのかな、その男の人のこと」
「同世代に見えたから、それが一番可能性があるな」
「今、非公開や鍵垢見られるアプリとかあるじゃん。違法だと思うけど。はい、出来上がり。トンカツ定食です」
バーのカウンター席に置かれたトンカツ定食。俺が小洒落た料理は性に合わん、とワガママを言ったら裏メニューを作ってくれた。
「いただきます、ハフハフ……なんかさ、それじゃダメらしいんだよ……モグモグ……お互いにフォローしなきゃ……ムシャムシャ……」
「食べるか喋るかどっちかにしなよ」
探偵は事務所を借りる金がない〜DMした方法でお待ちしてます〜 たんたん @simple_simple
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。探偵は事務所を借りる金がない〜DMした方法でお待ちしてます〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます