第3話 「喫茶/BAR 雪白」にて
「えーっ!それって絶対ヤバい奴じゃん。変なことに巻き込まれても知らないよ」
そう囃し立てる有希の顔を見ずに、俺は煙草に火をつける。
「探偵に依頼するような奴は大体ヤバい何かを抱えてるもんさ……ゲホッ、ゲホッ」
慣れない煙草にむせる俺に有希は冷たい目をする。
「うちのバー、禁煙なんすけど」
カウンターに座りむせる俺は、店主の美樹に注意される。昼間は喫茶店、夜はバーの「雪白」。
美樹は俺にとって幼馴染だ。まあ、腐れ縁という奴だろう。
親が東北の出身で「雪白の美女」と呼ばれたくらいモテる。
小学5年生の時にチョコを貰ったら友達に囃し立てられたので「要らねえよ」と突き返したら泣きながらチョコで往復ビンタしてきた。
放課後に俺は粉々になったチョコを頬張った。有希は真っ赤な目でこちらを睨みながら「ハートだったのに、粉じゃん、粉末タイプになっちゃってるじゃん」としゃくりあげていた。
そういう奴だ(どういう奴だ?)。
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