ぬいぐるみと悪魔がくれた、やさしさの魔法

 夢月みつき様の『デビルとぬいぐるみ』は、やさしさと勇気がぎゅっと詰まった、心に残る物語です。

 小さな少女いちごがぬいぐるみと交わす不思議な出会いは、現実のつらさや心の痛みにも優しく寄り添ってくれます。悪魔デメシスの存在がただの“こわいもの”ではなく、いちごの心の声に耳を傾け、彼女の優しさや強さをそっと引き出してくれるのが印象的です。また、ぬいぐるみが突然語り出す夢の場面や、いじめを受ける苦しさと誰にも言えない孤独を、優しいまなざしで描き出す作者の感性が光ります。

 この作品は、いじめや孤独、そして「自分を大切にすること」に悩む人、小学生の繊細な心や、身近な存在のあたたかさに救われる瞬間を感じたい方、優しい物語が好きな中高生や大人、やさしいまなざしで物語を味わいたい人、癒しを求める方たち全てに、おすすめします。