過去の大恐慌を通じて、現代社会の問題を浮き彫りにし、未来への警鐘を鳴らすエッセイです。非情に考えさせられる話で、ハッと気づかされました。今を生きる一人として、この先の未来をどう思うのか。今だけを見るのではなく、未来のことも考えなくてはと思う様になりました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(293文字)
世界大恐慌が起きたのは1929年。歴史の授業でも習ったし、テレビでもその白黒の画像を見たことがある。そして、あの悪夢から、およそ100年。世界は、不安定で不透明である。その先に来るのは、カタストロフィなのではないだろうか。それを杞憂と笑い飛ばすのは、あまりにも楽観的に過ぎるだろう。時代が繰り返すものならば、第2の世界大恐慌は、いつ起きても不思議はないのである。本作を読んで、ハッと気付かされたのだった。
もっと見る