「植生」
…この
あの
この木が多く。
この
あの
…といった
この土地では。
明らかに
南に北に。
共にいるはずの無い種が
下手をすれば一本一本、
季節も
私はずっと。
それを疑問に思っていたのですが ――
…ああ、そう言えば。
学園の生徒さんたちでしたか。
だから、
落ち着いた様子で。
ここで撮影をしている。
…ああ。
ケースの中にある
そうです。
『
江戸の頃に出された
…と、思われていたんですけれどね。
展示された
本の上に並べられた。
ありえないですよね?
先ほど言った。
南方とか北方とか。
―― もはや、そういうレベルじゃあない。
明らかに
それどころか。
なぜ、
地元の人間だから。
ありふれていると感じていたから?
まるで最初から。
見えてすら、いなかったかのようで ――
…いや、分かっているんですよ。
この場所は。
何かが、おかしい。
調べれば、調べるほど。
山に分け入れば、入るほど。
気がつけば。
新たな種類と
―― まるで、この
すべての
…まあ、私の
メガネ、落としちゃったんですよね。
首もおかしな角度になってますし。
お
何ヶ月も虫や鳥についばまれても。
まるで、気になりませんし。
…でも、いま目の前にいる。
アナタ方の姿はハッキリと見える。
周囲に
前よりハッキリと見える。
―― そう、あの書物ですが。
最初のページ。
見開きのところ。
頭のない二頭のヘビが
頭同士が
一つの生き物のようにうねりあって。
…ヘビを
あるそうで。
場合によっては。
書かれた時代は。
ちょうどこの土地の姫が
同じだそうで。
ただ、知り合いに言わせれば。
古代からそのような
ああ、
ともかくこの場所は。
どこという話ではなく。
街も土地も。
すべてが、何でしょうね…
教エテ、クダサイ 化野生姜 @kano-syouga
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