同性愛者にして小児性愛者であると自身で認める灰島月子、彼女には忘れようとしても忘れられない女の子がいる。子供の頃に自分を救ってくれた少女、彼女の名は緑川ひすい。
酷いイジメに遇い飛び降りようとしていた月子を救ってくれた少女だった。だが、逆に彼女はある事を切っ掛けに飛び降りて死んでしまう。
心の中にずっと拭いきれぬ思いを抱えたまま成長した月子は教育実習生として訪れた小学校で生徒による卑劣な罠に嵌められてしまう。
「今度こそ死のう」そう心に決め彼女は高所から飛び降りたが―——
再び目を開けた瞬間、そこには異質な世界が広がっていた。