そこは怖くて悲しくて、そして美しい理想郷
- ★★★ Excellent!!!
いじめを受けていた学校の中で出会った、1人の友達。それが、主人公にとっての『栄光』と『絶望』の始まりでした。
しかし、やがて非情な現実が全てを奪い、彼女は心良き思い出にしがみ続け、やがてそれが自らの全てを奪う結果となる――主人公の物語は、ここで終わるはずでした。
ですが、彼女はその『思い出』たちから誘われ、不思議な学級の生徒たちに様々な事を教え、そして学ぶ側として再起する事になります。
そこで待ち受ける様々な出来事に触れ、体験し、そして脅かされながら……。
『いじめ』という、今もなお深刻な問題となっている題材を軸に描かれるのは、視覚にも精神にも、そして創造力にも影響を及ぼす上質なホラー。
しかし、それと同時に醸し出されるのは、不思議な学級の中に眠る、優しさや美しさのような感情。
相反する2つの思いが、謎に満ちた不思議な学級を彩り、主人公を翻弄していくのです。
果たして、彼女を、いや、彼女たちを待つものとは……?
さあ、先生による次の『授業』が始まりますよ。