概要
その廃墟は、死産された怨念の揺り籠。胎動するのは、人ならざるモノ
霧深い港町・霧崎町。女子高生・美月と美咲は、好奇心から心霊スポットの旧海軍病院跡を探訪し、赤子の怨霊に取り憑かれる。美咲は憑代となり、美月も胎内に怪異を宿してしまう。異変を察知した九尾の力を持つ半妖の少女・小野瀬藍と、その守護者である元実験体の叔父・隆之が介入。二人を霧隠九尾稲荷神社へ運ぶが、穢れは巨大な子宮状の怪物と化し襲い来る。壮絶な戦いの末、藍は自らを犠牲に「産女」となり穢れを封印。隆之は重傷を負うも藍の力で再生する。しかし美咲は命を落とし、美月は精神を蝕まれた。霧崎町の闇は消えず、次なる怪異を予感させ物語は幕を閉じる。
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