衝撃的な殉職シーンから始まる、消防士・橘克巳の魂の旅路。彼が迷い込んだのは、五感を刺激するグロテスクで鮮烈な死後の世界。そこで出会う皮肉屋の死神に導かれ、克巳は自身の「正義」と「罪」の深淵を覗き込みます。輝かしい救助歴の裏に隠された家族への負い目、そして善行が罪を増すという世界の残酷な逆説――。自己犠牲の本当の意味とは何か? 深遠な問いを投げかけるダークファンタジーです。「未完成の救済者」の物語はどこへ向かうのか、その重厚な世界観と魂の葛藤から目が離せません。ダークな物語を求める方に強く推薦します。