短歌は31音というルールですが、作者はその壁を軽々と乗り越えて、いいえ、むしろ、字足らずや字余りを駆使して、オリジナルの抒情歌を生み出しているのです。テーマはハイティーンの恋、あるいは失恋でしょうか。言葉の一つ一つが硝子の欠片のように、鋭く悲しく光り輝いていて、読者の心の奥底を照射してくることでしょう。叙情性豊かな恋の歌。どの短歌も魅力的なのですが、1首紹介しておきます。ラムネ瓶カランと鳴って僕のターン、膨張した君の涙を消し去りたい
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恋する気持ちを大切にしていらっしゃる姿勢に尊敬の念が絶えません。いつも素敵なコメント頂いていながら、お返事遅くなって申し訳ありません。本当に感謝です。
青春の孤独や淡い恋心を、夏の情景とともに繊細に描いた連作短歌。青春のほろ苦さ、孤独、繊細な感情の揺れを、瑞々しい言葉と象徴的なイメージで描いている。季節の移ろいや淡い恋心、すれ違い、自己と他者の間に横たわる理解の難しさ。十代が感じる機微が、透明感ある詩情で綴られて素敵。
とにかく言葉の一つ一つがしみます。感想をあれこれ述べるのは野暮な気もする。短歌のことは素人で難しいことは分かりません。でも、言葉はもっと自由であっていいと思う。作者さんの挑戦が素晴らしい。切々と。でも、より自由に。そして、短歌。多くの人に、言葉の力を感じてほしいと思います。
『たとえ星はまたたかなくとも、きっと、どこかのどなたかは見てくださる。そして、自分の作りたい歌は、これなのだ』これは、作者様の短歌を拝読しましたときに、作者様のお気持ちを想像いたしました文でございます。(作者様にご案内済でございます)こちらの短歌におかれましては、歌を作る。首を作る。作りたいものを。そして、できることならば、自らが作りたいと感じたものを、見て頂きたいと。そのような気持ちを強く感じました。そんな、美しい歌たちです。よろしければ、どうぞ、ご覧ください。
日常の中で流れ去ってしまうような心の機微を、そっと捕まえてしたためた歌片。それは忘れたい痛みかもしれないし、つい口元を綻ばせるあの人の面差しかもしれない。それらを丁寧にいつかの新聞紙で巻いて、部屋の片隅に積み上げる。そんな光景が浮かんできます。その作業はどこか儀式的で、もしかすると決別の前触れなのかもしれないし、ずっとそこに在り続ける遺物の建築作業なのかもしれない。決めきれず、まつろわない心の有り様を自由と呼ぶのかもしれません。
ラムネ瓶カランと鳴って僕のターン、膨張した君の涙を消し去りたいいちばん好きなのがこの短歌です。情景も物語もなにもかもが浮かんでくるよう。言葉選びがとても好きです!素直にとてもいいなぁと思いました!
短歌の形式に捉われない新鮮な風を感じます。17の夏の空に刹那に咲き落ちる打ち上げ花火。忘れられない恋の思い出が蘇る、そんな印象的な短歌です。