この作品の素晴らしさは群を抜いています。
僕は正直、そう書く。
「情感」という言葉があります。現代小説において、最も捉え方が難しい部分のひとつです。何故なら、現代において「道徳観」や「倫理観」が著しく変遷しております。文芸好きが多読した小説から得た表現の手法など、木っ端みじんに打ち砕かれる時代です。多くのアマチュアが「この壁」を意識せずに小手先で書いてしまうので、先端を走る文芸の担い手が審査する賞では、決して日の目を見る事はありません。
「情感」を舐めてはいけません。
さて、本作において筆者様が生み出されている「情感」に僕は注目しました。そこに独自のオリジナリティを感じると共に、時代を越えた普遍性を同時に垣間見ました。驚くばかりです。例えるなら、同じ山を見ているはずなのに、彼女の視点と表現はまるで違う場所を見ていて、だけど驚く事にそれは物事の普遍的な「核心」を突いております。
この類まれな力は、一般的な小説が表現と文章を用い5段階で辿り着く「核心」という場所に、3段階であったり2段階で辿り着けてしまっています。数手早いのです。ですがそれはあまりに自然であり、違和感を感じさせません。いや、寧ろ小気味よく切れ味があり、そして強い牽引力を感じます。
もう、これはアマチュアの領域を越えています。
そして、積み重ねられた小さな「核心」が、物語を鮮やかに染め上げます。
読後に僕は驚嘆しました。すごい作品を読んだと理解しました。脱帽です。
お勧め致します。
ここにある「情感」が捉えた世界、この場所を見いだせる筆者様の力量には驚嘆を隠せません。プロであって然るべきレベルだと思いました。僕に出来る事は、こうしてレビューでご紹介させてもらうだけと言うのが歯がゆいくらいです。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
鳥肌が立ちました。2000字なので、内容紹介等は読まずに直接本文を読んで下さい。その方が楽しめます。
描写の素晴らしさに鳥肌が立ちました。
短い中にぎゅっと悲哀と希望が詰まっています。
この話をこんな風に描けるなんて!
本気あまくにさんは凄すぎます。いや、ご本人は突貫で書いたみたいにおっしゃってますので、決して全力というわけではないのでしょう。お子様の体調不良で大変だったとも聞いていました。そんな中でサラサラ書いてこのレベル!マジか〜!
きっと貴女淑女の皆様の共感を呼ぶこの名作
とにかく一度お読みください。
与十川が全力でおすすめします!