あるべき姿の近未来トラベルミステリー!
- ★★★ Excellent!!!
お仕事はどんな時代でもお仕事なのである。
それこそ過去でも、現在でも、そしてもちろん未来でも、人はお仕事に従事しているのだ。
お仕事は社会生活に必要不可欠なファクターであり、社会生活の中で人と人が関わる限りドラマは発生する。すなわちお仕事はドラマなのだ。
我々読み手は、筆者が掬い取った上澄を啜り、そこにある味わい深さに物語の底に何が沈んでいるのかを知る。
そのお仕事とは、今回はテレポートゲートキーパー、言うなれば瞬間移動電車の車掌さんみたいなもの。どんなドラマが発生するのか。その期待は決して裏切られません。
SF設定を無理なくストーリーに落とし込み、ワクワクさせる登場人物たちの自然な会話、疑問など浮かぶわけもなく期待通りのラストシーンの爽やかっぷり。どうぞ秋待小説、ご賞味ください。