もしかしたら、見えないだけでそれは存在するのかもしれないですね。

ランチの後、サラリーマンの彼は、さあ、昼からも頑張るぞと歩き始めます。

すると、子どもたちを乗せた自転車のお母さんとすれ違います。おお! パワフルと思ったところ、背後で、ドン! と音が。

自転車がナニかをはねてしまった時はドキリとしましたが、そのナニかはみんなに見えていない様子。

この小さな事件の真相は、サラリーマンの彼にしか見えていないというのが面白い。


倒れた自転車を皆が助けてくれる。それをお母さんが大丈夫ですからと恐縮する場面などホッとする気持ちになりました。


読んだら心が温かくなる現代のおとぎ話ではないしょうか。

ぜひ、オススメいたします。

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