偽物の天才魔術師はやがて最強になる　

　たまにいるだろう？　なんでも器用にできてしまう秀才ってやつが。
　「村上太一」、彼もそんな人間であったが、どこで間違えたかエリートコースを進んでいた彼は21にもなってフリーターとなっていた。
　
　そんな彼はある日、ひょんなことから死亡して魔力が存在する世界に転生することになった。
　そしてなんとこの世界の魔法はどういうわけか「日本語」で詠唱されていたのだ。まあ母国語ということで詠唱を真の意味で理解している彼は全ての属性魔術を無詠唱で行使することに成功し、「魔術の天才児」としてのスタートを切ることに成功したんだ。

　前世では何もかも中途半端で何者にもなれなかった彼は今度こそ天才として……
　なぁーんて言うわけにもいかず！　悲しいことに彼の周りは彼を超える天才がそこら中にいるのなんのって。…続きを読む