私が憧れた...貴方の言葉に従って私は

楽(がく)

第?章 究極の慈愛

終わる世界

片鱗

高校2年生の私の名前は葛城優子(かつらぎゆうこ)という。

私は今までずっと私は憧れた人が居た。

その人物は科学教員の清水野美子(しみずのみこ)という親戚の女性。

そんな清水野美子と仲良くしていたある日...私は興味本位で野犬を包丁で刺し殺した。

その事について野美子はそれを私の親に言ったりせずこう話した。


「...貴方は癖があるけどその癖は治らないと思うから私が教える」


という感じで、だ。

私はその言葉に感謝しながら今まで生きた。

だがそんな憧れた野美子は数年後に乳がんになって全身に癌が巡り亡くなってしまった。

自らはおかしいとは思っている。

だけど制御が出来ない気持ちでたまに動物を殺して今に至っている。


「帰ろうよ。徹」

「ああ。帰るか。優子」


そんな私に今までで初めて好きな人が出来た。

好きな人の名前は矢本徹(やもととおる)。


徹に微笑みながらそのまま帰宅する。

そんな私だが邪魔してくる奴は申し訳無いが記憶の強制リセットを行っている。

私の脅威になりそうな相手とか。

リセットというのは相手を意識不明にさせて記憶を消去しているのだ。

その方法というのは野美子に教えてもらったアルコールを大量に飲ませて急性アルコール中毒にして消去させる方法。

もしくは階段から突き落とすとかして頭を強打させる。

事故に見せかけるのだ。


「それにしてもテストだるいな」

「そうだね。徹」


とは言ってもこれらの方法がいつまで通用するのか、という点がある。

変えた方が良い様な気はする。

まあいずれにせよ私に歯向かうものは許さないかな、とは思う。

そう思いながら私は野犬を殺しても黙ってくれた野美子の言いつけを守りながら生きてきた。

そう思って目の前を見る。


「それにしてもお前さ」

「うん?何?徹」

「...いや。とっても可愛いなって思ってな」

「...そうかな?アハハ」


私はそう言いながら微笑む。

この想いだけは譲れない。

そう思いながら私は目の前を見ていると「...あの」と声をかけてくる女子が居た。

私は咄嗟に背後を見る。

そこに何か陰キャっぽい女子が居た。


「どちら様?」

「私、圓谷真子(そのたにまこ)って言います。1年生です」

「はい」

「...その。...貴方は矢本徹さんですか?」

「...え?そうだけど...」

「あの。...えっと。葛城さん。貴方ともお話が」

「...」


また記憶を消去しないといけないか?

そう思いながら私は目線だけで圓谷さんを見る。

私は酷く警戒していた。


この女は危ない気がする、と。


何というかこの女が余計な事を話さなければ良いが。

そう祈りながら見てから私は言葉を発した。

「移動は無理ですね」と。

それからこう話した。


「...この場所じゃ話せませんか?」

「無理です。内容がかなり歪なので」

「...どういう感じで、ですか?」

「...話せというなら話しますが。...貴方は危険すぎる」

「どういう意味ですか?」

「...私の姉の事、知っていますか」


その言葉に私は圓谷さんを見る。

圓谷さんは「...貴方はクラス委員だった私の姉に何かをした」と涙ぐんで言う。

言葉に私は圓谷さんを冷徹に見る。


「圓谷さん?何をしたっていうのは...」

「私は知っています。貴方は...冷酷だ。そして...私の姉は覚えていました。記憶を失う前の微かな記憶ですが貴方に突き落とされたって」

「...」

「...待て。優子。ど、どういう意味だ」

「やれやれ。...圓谷さんは嘘ばかりですね」

「私は...警察にこの事を言いました」


「あ、貴方はヤンデレとかじゃない。ただのサイコパスだ」と言いながら私を見る圓谷さん。

まさか彼女の姉だとはね。

面倒だ。


私は「...私は仮にも幸せを願っているだけですし。何もしてないですよ」と答える。

それから私は「...さっきも言いましたけど貴方は嘘を吐いてないですか?」と返事をしながら圓谷さんを笑顔で見つめる。

この女は嘘ばかりだ。


「...優子。...圓谷さんが...言っているのはマジなのか」

「嘘だね。...そんな事する訳無いでしょ?圓谷さんは嘘ばかりだねぇ」


私は静かに笑みを浮かべる。

それからゆっくり薄ら笑いを浮かべた。

そして私は圓谷さんの記憶を新たにそのまま抹消する事を考える。

私はサイコパスでは無い。


fin

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