主人公が3月3日の事を何気に調べ、過去居た筈の母親と妹の事を思い出す……暗示は有れど詳しい経緯が書かれていないので、其処に妄想の入り込む余地がある事実作品のコメントにて各人色々な妄想をしている様であるこの様に読者にその経緯等を考える余地のある作品は素晴らしいと思う
雛祭りは、かつては、罪穢れを人形とともに、海のかなたの根の国、底の国へと流しやる行事でした。主人公の夢のなかで、川の瀬へと流しやられたものは果たして何だったのか。いまは忘れ去られた儀式を、丁寧に掘りおこし、磨きあげたような作品です。
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