とある姉妹の話です。 姉は二年前、結婚間近だった婚約者をなくしました。 姉妹の両親は火事で亡くなりました。 妹は婚約者も両親も失ってしまって絶望している姉をたった一人で世話し、二年かけて姉の笑顔を取り戻します。 ただしこれは、感動ストーリーではありません。 もっと陰鬱で歪んでいて、だからこそ美しい短編小説です。 最後まで読むことを強くおすすめします。
狂愛……、たしかに、ここには狂った愛がある!物語は淡々と、美しい文章で流麗に語られていきます。妹は、姉について語っていきます。この「語り」は、どこにいきつくのか。最後まで、さーっと読めて、おもしろかったです。
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