最終話 結果



 その後。

 2ヶ月が経過した。

 ギロチン台で刑の執行を待つ罪人の気持ちで、私は結果発表をみた。




 結果は【合格】。



 最初は?と思った。

 えっ、なんで【合格】しているのだろうか、と。60点がボーダーでなかったことは確実だが、それにしても、恐らく40点前後の得点しか取れなかった私が『電力応用』に合格していたとは考えにくい。そうすると、4科目の平均で判断したのか。それなら納得はいく。それとも単に『電力応用』の平均点が著しく落ちていたのか。それでも一応は納得はできる。


 今でも不思議だが、腑に落ちないまま、私はエネルギー管理研修を終えた。大きな茶封筒で家に届いた合格通知は嬉しかったが、何よりも助かった、という気持ちが大きかった。九死に一生を得た気分だった、とりあえずは認定エネルギー管理士になれるのだ。追加で免状発行代4800円払えば、だが。いやはや、最後まで金がかかる資格だ。


 参考までに、エネルギー管理研修の熱分野及び電気分野を合わせた令和6年度の合格率は52%だった。


 7万円を払い、少なくない時間を犠牲にしたのにも関わらず、約半数が免状をもらえないというのは、残酷な研修だと思う。救済措置として科目合格制度があるので、合格科目は次年度に持ち越せるが、制度自体が厳しいものだ、という印象がぬぐえない。




 以上が私のエネルギー管理研修(電気分野)の体験記となるが、結局は【なんだかわからないけど、試験よりは合格しやすい】のであった。しかしながら何の電気的知識もない者が『会社に命令されたから』という理由だけでエネルギー管理研修を受けるのはお勧めしない。一定の点数を取る、つまりは合格するには大変な苦労をすることになるだろう。不合格なら白い目で見られかねないし、時間がもったいない。勿論、電気分野に限ってたが――熱分野はどうかはわからない。恐らく、あちらの分野の方々も苦労されただろう。


 とにかく。

 次の受験生の為になれば、と体験記を書かせてもらいました。ボーダーが何点かわからない(公表されていない)ので、少々できなくても希望はある。次に挑む方々、頑張ってくださいな。








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エネルギー管理研修(電気分野)体験記 七色春日 @nanairokasuga

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