国語科の課題として提出する物語のアドバイスと感想をください
@komakuri
「ごめんね」の一言が言えなくて、帰り支度する君を見送る
君との出会いは、近所のスーパーだった。
髪は肘近くで真っ直ぐ切られていて、服装も派手でない、普通の女の子に見えた。
決して容姿端麗ではないが、いつの間にか目線を寄せていた。
君には、不思議な魅力を感じた。
君が転校してきたのはその2日後。
僕は気分が昂った気がした。
君の席は僕の隣だった。
君との初めての会話は他愛のないものだった。
「転校は初めてなの?」
「これで5回目かなー。転勤族なんだよね。親が自衛隊なの!」
少し誇らしげにするような顔見て、なぜか気分が上がった。
転校生というのもあって、君はいつも同級生に囲まれていた。
「当然だ」と思う心があったが、「最初に話したのは僕だ」という不思議な気持ちもあった。
次の朝登校してくると、君が他の男子と話しているのを見た。
その時からなのか、出会った当初から持っていのかは分からない。
だがその日から明確に、君へ「特別な感情」を持つようになっていた。
最初は「僕ももっと話したい」などの小さな事だったが、日が経つにつれ「僕以外と話してほしくない」と「特別な感情」が更に強まっていった。
君はクラスの中心的な子や、隅で本を読んでいるような子にも、優しく、笑顔で接していた。その中でもクラスの中心的な男子が君に積極的に話しかけていた。
君は少し戸惑っているように見えた。
それをみて僕の「特別な感情」は強くなっていった。
僕は環境委員会というのに入っていて、毎週交代で草刈りをすることになっていた。
めんどくさいなーなどと思いながら草刈りをしていると、校舎裏に行く君を見つけた。
こっそり後を追うことにした。
君は告白を受けていた。
告白をしている彼はいつも君に話しかけていた男子だった。もちろん君は断っていたが、僕はそれを見て「特別な感情」が強い「独占欲」に変わったのを感じた。
次の朝僕はある噂を流した。
冗談というのもあったが、大部分は違うものだった。最初は「彼女は自己中だ。」などの小さな噂だったが、転校して数日で人気者になった君を妬む者も居たらしく、次第に「彼女は前の学校で問題を起こしたからここに転校してきたらしい」などの尾ひれが付いていった。
そして、ある日を境に君は避けられるようになった。
僕は嬉しかったが、孤独な君を見てなんだが気分が落ち込んだ気がした。
ある朝担任が
「急ですが明日、ーーーさんが転校することになりました。言いたいことがあるなら今日中に伝えておくように。」
鼓動が早くなるのを感じた。気付くと走り出していた。
図書室に行くと、君がいた。
「ーーーちゃん!明日転校するって……」
君は嬉しそうに
「ごめんね、急で。でも楽しみなんだ。今度は静岡だって!何食べようかなー。」
君の笑顔を見て僕は嬉しくなった。するとつい口してしまった。
「君は笑顔の方がいいよ!そっちの方が似合ってる!」
君は少し悲しそうな顔をした気がした。
すると君は
「ありがとう。だけど笑顔を見せる相手はもう君しかいなくなっちゃった。
もう転校するし知っておきたいんだ。なんであんな噂を流したの?」
「知っていたのか」という驚きもあったが何より、「あんな噂」という言葉に引っかかった。
つい感情が溢れてしまった。
「あの噂の元……というかあんな変な噂を作ったのは僕じゃないんだよ!最初はただの冗談のつもりだったのに、君を気に入らない奴が噂を誇張し出したんだよ!それに、僕と話している方が笑えると思ったんだよ!ただ君の……君が他の奴と話すのが気に食わなかったんだ……」
黙って僕の話を聞いていた君は
「いいよ、それはもう。ただ本心が知りたかっただけだから。許してあげる!」
最後に微笑んでくれた君を見て少し安心したがなにか心残りがあった。
そう、僕はただ「ごめんね」と言いたかったんだ。その一言でいい、自己満と思われてもいいからただ「ごめんね」と言いたい。そうしないと、罪悪感で押しつぶされてしまいそうな感じがした。だがら喉の奥で詰まっているようで言葉が出てこない。
ただ一言「ごめんね」と言えないまま帰り支度をしている君を見送った。
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