この世界で起きている問題は、今の社会に通ずる「世知辛さ」を感じました。
主人公は魔法学校に通う少年。彼は唐突に「手書き」のレポートを提出するようにと命じられる。
しかし、彼の字は汚すぎた。普通に書いたら誰にも読めない「宇宙人の字」を書いてしまう。
そんな彼は事態を打破せんとして、「自動筆記」が出来る羽根ペンを使うことに。
しかし、そこに宿っているのはAIにも似た擬似的知能。それを活用しようとするには、思わぬ問題が起こることに……。
途中で「これはホラーな現象か!」と思わせる感じや、「ドラ〇もんのトホホなオチの予感が!」という展開も発生。自然と読者の笑いを誘います。
そしてラスト。「それで解決するのかよ!」とツッコミたくなります。
二転三転し、最後まで笑わせてくれる作品でした。