少年文士

僕は編集長である。
仰々しい響きであるが、僕が通う中学校で作る作品集の責任者に過ぎない。作品集を作ろうと言い出したのは僕であるから、編集長と言っても自作自演めいたところがある。先生や生徒から小説、随筆、詩や短歌、あらゆるオリジナル作品を募って一冊にまとめるのだ。図書委員の先生に提案したところ学校公認のお許しが出たため、僕は張り切ってチラシを作製した。自作原稿求ム！　と……。