全人類に知ってほしい、鬱と女性の悩みの話

隅田 天美

ジェンダーなんぞ、絵空事

 昨今の若い男性はたぶん、保健体育などで習っているから知識はあると思うが、そうではない、我々の年代(四十代から上)の「そもそも、女性の生理とは何ぞや?」という話を簡単に説明したい。



 女性には子宮という、文字通り『子供(命)を宿す』場所がある。


 そこに挿入された男性器から精子が送られ、卵子と結合。


 受精卵として胎盤に着床して、細胞分裂を繰り返し胎児が形成される。


 だが、胎盤は胎児のベットに例えられるが、その肝心の胎児がいないと無用の長物である。


 なので、月に一度の周期で血液として排泄される。


 これが、世の中では「月経」とか「生理」と言われるものだ。



 このことに関して疎い男性が意外と多い。


『血が出ている=胎盤がない=ゴム無しセックスOK』みたいなクズと書いて男が何人もいた。


 はっきり書こう。


 それ以前の問題。


 子宮は、人体の中でも最も清潔な場所でなくてはならない。


 そうしないと、母体も胎児も大ダメージを食らうことになる。


 

 あと、「自分でどうにか調節しろよ」という無知もいた。


 そんなの無理だ。


 男の自慰行為みたいにできないから、女性はメモをする。


 そうすれば、どれぐらいの周期か分かるからだ。


 それでも、天候や体調の変化で突然なることもある。


「自分のタイプの女を見て勃起するな」というのと同じぐらい、無理な話。



 そして、これは意外と知られていないが、子宮から離れた脳などでも変化が起こる。


 そりゃ、そうだ。


 いくら自然現象とは言え、出血するのである。


 胎盤も(これは個々によるが)剥がれるから痛い。



 鬱や発達障害は、普通の人以上に脳を使う。


 言い換えるのなら、酸素を運ぶための血液が大量に必要なのである。


 それが、人体の構造上しょうがないとはいえ、他方に回される。


 当然、脳の機能不全、早い話が情緒が不安定になる。


 

 今日の私がまさにそうだった。


『生きているのに死んだようだ』


 昨日からの生理による激痛と、トラウマによる鬱が再発した。


 ただ、鬱に関しては薬を飲み、静かに自分を観察すると『特に理由はない』ということに気がつく。


--なるほど、脳の血液不足だな


 元々、悪性貧血持ちなので貧血に対する知識もある。


 これぐらいの情報があれば、手は一つ。


『午前休を使う』


 幸い、生理痛も白湯を少しずつ飲んで楽になりつつある。


 本格的に動けるようになれば、着替えて会社に行く。


 

 ただし、無理はさせない。


 家事も風呂も今日は放棄した。(明日の朝食があるのでご飯は炊く)


 そんなの後でも出来る。


 今は、服薬をして温かい布団で眠る。


 それが今、最大の任務ミッションである。



 最後に、あえて、男性諸氏に、特に妻帯者の方に言いたい。


 確かに昔から生理痛はあったし、女性は今よりも重労働をしていたのは事実である。


 でも、それは近所や祖父たちの助力があったからで、現在の核家族化や女性の社会進出によっていくら機械文明で便利になったとはいえ、家事や育児は大変なのだ。


 だから、せめて、生理の正しい知識や理解、出来れば手助けをしてほしい。


 何も、最初から全部やれとか手作り料理でなくていい。


 夕食がデリバリーやスーパーの総菜だっていい。


 部屋の汚れが気になったら、自分が掃除すればいいだけで、その気力や体力がないのなら無視すればいい話だ。


 こうするだけでも、女性側はだいぶ助かることが多いのだ。

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全人類に知ってほしい、鬱と女性の悩みの話 隅田 天美 @sumida-amami

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