江戸趣味+SF的設定というと自分は『銀魂』を思い出す。
だからこの作品もコメディかな? と勝手に思っていたら全然違うハードボイルドな物語だった。
今は足を洗って堅気になった男と、時代遅れで死に損なったと自覚している男の決闘で、二人とも規格外の凄腕である。
時代劇や西部劇でよく見た話だが、男子がもっともワクワクする話でもある。
それが清新な息吹をたたえて令和の今甦ったのが本当にうれしい。
とくに終盤の決闘シーンがすばらしい。
映画マトリックスやリベリオンのガンカタを見たときのような新鮮なショックがあった。
ドラッグを駆使した超スピーディーなアクションが端正な文体で語られる。
ソードアクションというと軽くなる。
ここはあえて「決闘」という古臭い言葉を使って、この好短編を称えたい。