――いつまでも、月が出ないと思ったら……初雪か……はやいなぁ。うん、早い。


 そうさ。する事の無い時間なんてなァ、はやい方がイイに……きまってるの、さ。




 ――くらい枯野で、ぽとりと目立った白骨が、しろい景色へ馴染なじんでゆく。


 頭蓋に乗った、みぞれ混じりの初雪が流れ、いなごが月を見上げていたあたりの土くれを、眼孔から柔らかくすべり、濡らした。




 ―――了。

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のざらし ひぐらし ちまよったか @ZOOJON

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