学生トーク「薔薇色編」

山田 武

学生トーク「薔薇色編」



「──薔薇色、についてどう思う?」


「バラみたいな色なんだろうな」


「……いや、そうじゃなくてさ」


「冗談だよ冗談。まあなんか、雰囲気的にはヒャッハーしている気がしないでもないな」


 いつものように投げかけられる問い。

 何だかんだ、真面目に考えてみると興味深くは有るんだよな……。


「ちなみにさ、これ具体的に色を指定するならどうなるんだろうな?」


「……あー、たくさんあるからか?」


「昔はどれを意味していたのか決まっていたかもしれないけど、少なくとも今の時代にはそれっぽい赤だけじゃなくて、白とか黒とか黄色とか……なんかDNA弄った青色のヤツもあるらしいし」


 ゲームなんかだと金とか銀の薔薇も出てくるものがある。

 遠い未来、そうしてどんな色の薔薇も咲かせられるようになるかもしれないな。


「……まあ、調べてみたけど。薔薇色はいちおう鮮やかな紅色だってな。で、その色がどことなく華やかな感じで楽しいことを連想できるから、そういう比喩として薔薇色の○○的な言葉があるわけだ」


「じゃあ、青い色だとなんかダメってことになるのか?」


「まあ、ブルーな気持ちとか言うしな……それだと、どんな状態も薔薇になっちゃうな」


 遠い未来は、楽観的なことも悲観的なことも全部薔薇色の○○になるのか?

 ……時代や世界が違えば、そんな風になっていたかもしれないな。


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