文学フリマ京都に一般参加しました。

@pusuga

第1話 解除されたリミッター

(京都まで行き、ふざけちゃ駄目だ……ふざけちゃ駄目なんだ……まじめな創作論をお話しして、色々な方の意見を自分自身の糧にしなきゃいけない……)

 そう言い聞かせながら、新横浜の列車案内電光掲示板を見て、お?12時7分発は広島行きのぞみ69号か! と武者震いをしながら10時48分新横浜発博多行きに乗り込みました。


 車内では会場マップを見て、来訪予定のブースにいかに効率的かつ最短ルートをシュミレーションしながら考えていたらあっという間に京都に着きました。


 地下鉄烏丸線に乗り換えの際に地下通路でプチ迷子になりながらも会場のみやこメッセに到着。

 去年も一般参加した懐かしい建物。

 個人的な感想としては外観と会場である建物内(大きな倉庫みたいな印象)のギャップがやはり大きいです。

 他と比較すると……

広島→体育館みたいな印象

福岡ともじのイチ→落ち着いた雰囲気の広い会議室

大阪→駅ビル内にある催し物会場な感じ。

東京(ビッグサイト)→かなり大きい倉庫

ですので、京都は東京を小さくした印象と言えば想像出来ますでしょうか?


 受付のお姉さんにマスク下で笑顔を振りまき入場。

 入るなりすぐに、外と20度以上もあるかと思うくらいの気温差でものすごい熱気と盛り上がり。明らかに去年より多い人の数。

 私は生野菜が苦手、暑がりでもあり、寒がりでもあるめんどくさい体質のため、隅っこでコートを脱ぐ事を余儀なくされました。


 出発前の葛藤虚しく早速一発目、明らかにR18ではない作品に対して『あれ?18禁ですか?』と発言し苦笑いを誘導。

 しっかり謝罪をしたのち気持ちを改め、次のブースへ向かいましたが離席中の為、更に次のブースへ。もうこの時点で汗だく……メガネも外しました。人混みを華麗にかわし到着しましたが、またしても離席中。暑さと流れの悪さで、私の心にやっつけ仕事で設置されたリミッターは解除されました。


 その後①

委託販売して頂いたフォロワーさんのブースで『荷物置いてっていいよね?』『あ、コートもお願い。この上に乗せちゃっていいよね?』といつものジャイアンっぷりを発揮。

 その後②

委託販売作品が390円という値段だったので、10円玉ないから400円にしたらどうですか?と問われた際には『いや、私は値段だけは信念があるから、値下げも値上げも一切しない』と販売してくれるサークルさんに迷惑極まりない発言をドヤ顔でしてしまい、ポケットから剥き出しの10円玉3枚を強引に握らせた。

 その後③

購入の際『一万円でいい?』という即売会のお約束タブーをぶちかます。

 その後④

 ブースで楽しく歓談し、最後に『あ、そうでした。こちらをどうぞ』と小袋に入った差し入れをご好意で頂いたのにも関わらず『駄目だよ〜最初にくれないと〜お腹ペコペコ〜』とギャル風発言、頂く側という立場をわきまえない所作をしてしまう。

 その後⑤

昨年、速読が出来る女性のフォロワーさんにお会いした際に『間違って官能小説読んだら頭にこびりついて悶々としますか?』という失言を犯したためブースを来訪し正式に謝罪。しかし、再び会場内でお会いした際に速読に関して根掘り葉掘り聞いた後『そもそも間違って官能小説を読んでしまった事あるんですか?』という反省の欠片もない発言をしてしまい昨年につづきドン引きさせてしまった。挙げ句の果てに『次回お会い出来た際に、私が指定する作品を速読して、内容に関して質問させて頂きたい』と若干目尻が下がった表情で約束を強要してしまう。

 その後⑥

とあるブースで暑さの話題になり……

出店者の男性『暑そうですね』

私『そうですね〜もう服の中までグチョグチョですよ』

なぜか二人で爆笑。

私は下ネタを言ったつもりがないのにも関わらず、いかがわしい発言だと勘違いされてしまう。

自分の創作界隈におけるキャラ付けを認識させられた。

 その後⑦

一般入場の際には時間帯によって『A』『B』『C』のシールをもらい胸に張り付けなければいけません。再入場の際に必要だからです。

私は『B』のシールを入場の際にもらいましたが、途中で剥がれて落としてしまいました。その後受付に行き、全く探してないのにも関わらず『剥がれちゃってかなり探したんですが、見つからないからもう一枚下さい』と口調は紳士的だが大嘘をついて『C』のシールをもらった。


 公式発表ですと、昨年の来場者約3600人からなんと! 2千人増の約5500人。その数字を裏付けるかの様に本当に会場内は大混雑していました。暑さに関しては空調設備がキャパオーバーなのでは?と思うほどでした。このまま来年も増えるのであれば会場を更に大きな場所に変更した方が良いとさえ思いました。そして改めて文芸即売会は文学フリマ一強と再認識させられました。


 通路幅は比較的広くとられていたため、見やすさと探しやすさに関しては京都は最高レベルだと思います。但し、通路によるお客様の数の差が激しかったとも思いましたので、売上にブース場所の差が若干はあったのではと思いました。


 ライトノベル風のイラスト表紙本は少し増えましたが、まだまだ少く、特に学園物やラブコメなどは投稿サイトとは違い文学フリマではマイナージャンルのようです。


 会場の入口に座る事が可能なロビーがあり、そこで購入した本を読んでいる方が多数いました。これは他ではあまり見られない光景です。


 そしてあっと言う間に15時をすぎましたが、全くおさまらない混雑。もはや東京、大阪と遜色ない盛り上がり方だと思いました。


 私は、もじのイチが1月にあり、広島が2月にある関係上京都には出店していませんが、来年は出店してみても良いかな? と思うくらい皆様の楽しそうな雰囲気が伝わりました。


 その時までに『カタブツで真面目な文芸作家であり、イベンター』という存在でありたいと考えています。


 そして、本日はお騒がせして申し訳ありませんでした。






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