まず初めに、これはエッセイであり、とかく炎上沙汰になりやすい「創作論」ではない……と仰っておられるが、いやいや、ある意味これも立派な『創作論』であろう。
何しろ、作者様の本音が多分にダダ漏れであり、それこそ「私はこう書きたい!」と叫ばれている。
――そう、他の誰でもなく、自身が「書きたい者」であると喧伝しているのだ。
創作論。それは、確かにその界隈では時に厄介であり、面倒である。でもだからと言って、書く人間が減るかといえば、否である。何故なら、書きたい人は何を言われた所で書き続けるし、まず、そんな論議を聴いた所で「だから何だ?」と一蹴するのである。
……確かに繊細な人であれば「あぁ、私は間違っていたのか」と筆を折る人も居るだろう。悔しい思いをして、ただ口を閉ざしてしまう方もいるだろう。
でも。
それでも尚、誰かの作品を読んで「私ならこう書きたい」や「なるほど!この考え方面白い」と思う心があれば、折った筆にセロテープをぐるぐる巻いて、ポチポチまた始めてしまう時が来るかも知れない。
このお話はそんな誰かに刺さる……かも知れない作品です。
いやぁ、私もこっそりパクって……ゲフンゲフン!
肩肘張らずにサクッと読める、そんな創作に対する作者のお話です。ぜひお読みになって、クスリとしてみませんか?