【推しの子】読了後の感想ー推し事とは死ぬことと見つけたりー
回天号
【推しの子】読了後の感想と考察
赤坂アカ先生、横槍メンゴ先生、4年半に渡る連載お疲れ様でした。
ラストに関しては若い子を中心に阿鼻叫喚だったようですが綺麗に終わらせたなという印象。だって、あのまま話を続けるとルビーちゃんかあかねちゃんがアクアに一服盛って規制事実つくるぜ? 推しの子のそんな修羅場みた、……みたくないだろ?
自分はかなちゃん推しだったのであの結末に思うところがないわけではない。当方にも若いころはあって、「ハッピーエンド以外認めねぇ!!」だったもので。ただ、複数ヒロインのギャルゲーやってるとその内脳が破壊されるんよ。個別エンド観て次のヒロインの攻略してを繰り返していると昔から主人公のことを好きだった子を弄ぶ、自分がとても醜い人間に思えて来て……ジャンル未履修の方は新しい自分を見つけるきっかけになるかもしれないので騙されると思って是非一度お試しあれ。
あのラストはゴロー先生エンドだったのだと解釈している。
「推している子」「推している子の子供」「アイの子」「愛の子」、あるいは「神の偶像=アイドル」。作中に神を名乗る存在が登場するのだから笑えないが。アイドルに限らず特定の個人に一方的に愛憎を募らせて干渉しようとする。もう宗教じゃんね。そういった者に対してファンなら推しの為に体を張れるし最悪命も捨てられるじゃない。理屈じゃねぇんだよなぁ。
第一話冒頭に挿入される「この物語はフィクションである」の一文。全て、あるいは一部は登場人物による舞台劇だったのかもしれない。最近、巻末で舞台裏を描く作品も少なくない。
公式の結末が受け入れられない? 最初から物語を自由に解釈する材料は提示されているのですよ。
ところで赤坂先生の闇が深くない? 『ib インスタントバレット』のが昔過ぎて内容がさっぱり思い出せないがそこだけ強く印象に残っている。集英社オンラインのインタビュー記事を読んだ限りではその印象を裏付けるような内容だった。本人は自分の画力に関して思うところがあるようだが、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の絵柄を見るとそうは思わない。フラットな状態の絵はどこか冷たい印象はあるものの(ここが闇が深い点)、女の子が笑うふにゃっとした絵とか、かぐや様の絶対零度の表情とか最高かよ!と。綺麗な絵は上を見ればきりがないけど、絵の良さって綺麗さが全てではないですやん?
漫画家としては引退ということですが時々でよいのでイラスト等拝見できれば幸いです。
横槍メンゴ先生の感想はないのかって? ほめるところはいっぱいあるけどありきたりな感想しか思い浮かばないので割愛。ゴメンネ
続きましてツクヨミちゃんに関する考察に移ります。
以下、皇族批判、陰謀論とも取れる内容が含まれますので気になる方はブラウザバックしてね♪ あんな人徳ある方々に疑念を向けるなんて不敬ですよ??
(精一杯の予防線)
一巻収録のルビーちゃんがノリで「アマテラスの化身」のフリをするシーン。これを聞いて同じ
公式小説『【推しの子~二人のエチュード~】』の終盤にツクヨミちゃん(あるいは今生の生家)と星野アイとの繋がりを匂わせる記述があります。出産入院を見守りに来たのかもしれない。案外子々孫々まで見守ってきたのかもしれない。その後さりなちゃんとゴロー先生のカップル推しに移ったように見える。二人にかなり肩入れしている様子なので前世の二人の魂を死産となる胎児に宿したがそれは神々の中で禁忌に当たり罰として人間に転生させられた。この当たりは『竹取物語』(かぐや姫)を連想させられる。書中でセーラー服を着用とあるので5年前の本編時点では8歳前後と思われる。
で、結局ツクヨミちゃんって何者なの?
超常の力を宿しているのは間違いないし神で間違いないはず。
日本の神々でシャーマン系の権能持ちというと
恐らく奈良時代に入って神話を編纂する際、海外の神話を参考にして手を加えた為にそうなったと思われる。神話で多く見られるのが、天・地・海など主神級が役割分担する話。日本神話では太陽神の天照大神が地上を統治し、須佐之男命が武力を持ちつつ水に関わる逸話も持つ。水は時に人の命を奪う為別世界との境界ともされるのでやっぱり役割が……。月読命は記述が皆無なので想像になるが名前と太陰暦が用いられていた時代背景からシャーマンの役割と思われる。
主神級が人に生まれ変わるなんてあり?
三貴神とは言いますが月読命の神話での扱いを見れば分かる通り一等扱いが低いように感じます。他神話と比較し三柱とする為に他の神を当てはめたか、元が一つの神を分割したか。どちらにせよモデルは実在したと思われ一説が……そう、カルデアのマスターにとってお馴染みの卑弥呼ちゃんと壱与ちゃんです。
女王卑弥呼が天照大神、須佐之男命は彼の弟、もしくは敵国の王。二代目女王壱与が月読命。邪馬台国は日本では珍しくシャーマンである女性が国を治める(あくまで象徴とする説もある)国だった。
これらを祖神として祀り権威付けに利用したヤマト王権から続く天皇家は男性主義。案外同じ一族なのかもしれないけれど直系と言うとどうだろう……。神話として扱ったが為に「歴史」として記録が残らなかったとすれば不自然ではない。
宗教指導者が国主も兼ねていたところを後の王朝は三権分立(政・武・宗)したので三柱に変化。王の下に祭司を配した。神話の上では別々の神として記録。人間から「ツクヨミ」と呼ばれている存在で人間の頃の呼び名が「卑弥呼」か「壱与」
創世級の神々でない精々超人レベルの神なら人に生まれ変わっても不自然ではないのでは。
今後の展開は?
『【推しの子】』本編はどうしてもアイドルがメインのお話なのでツクヨミちゃんが活躍するとなるとスピンオフ作品での登場か赤坂アカ先生の別作品になるのでは。メインヒロインの新作発表されたら絶対買います!
最後に
プライドが高くてツンツンしてるけど人一倍寂しがりやなかなちゃんと同属性なツクヨミちゃんを推さずにおられようか!
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
歴史考証に関してはいい加減なものなので専門家の方が居られましたら一笑に付していただければと。オタク界隈では大胆な切り口は茶飯事ですのん。
今回記述するに当たり他者様の考察にいくつか目を通しましたがYoutubeで原作漫画の改変してUPしてる貴方。著作権上はアウトだからほどほどにネ!!
【推しの子】読了後の感想ー推し事とは死ぬことと見つけたりー 回天号 @kaitengou
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