概要
剣客と名僧の出会い
慶長5年10月1日、石田三成、斬首。
その首は三条河原に晒されていた……まるで「捨てられた」かのように。
やがて日が経ち、骨が見えるまでになったその首を弔わんと――あらわれた僧侶が二人。
その二人の僧侶――大徳寺住持・春屋宗園と弟子の宗彭――の前に、立ちふさがる剣士がいた。
柳生宗矩である。
その首は三条河原に晒されていた……まるで「捨てられた」かのように。
やがて日が経ち、骨が見えるまでになったその首を弔わんと――あらわれた僧侶が二人。
その二人の僧侶――大徳寺住持・春屋宗園と弟子の宗彭――の前に、立ちふさがる剣士がいた。
柳生宗矩である。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「お二人の出会いのきっかけは?」「『骨』です」
骨――①ほね。 ア:人や動物のほね イ:ほねぐみ。からだつき ウ:からだ エ:死体 ②ひとがら。品格。意気。(以上、『角川新字源』より)
カクヨム公式企画「お題で執筆!! 短編創作フェス」、第6週目のお題は「骨」。「薔薇色」の次とは思えないほど不吉なお題ですが、本作の作者・四谷氏が予告されたのは石田三成の死と柳生宗矩を扱った短編。
なるほど確かに戦国時代最後の決戦・関ケ原戦後の話なら、「骨」も自然に登場しようというもの。何せこの時代には、朝倉・浅井の頭蓋骨で盃を作った信長さんとか、「人間武骨」とかやべー名前の槍を振り回してた森長可とか、「骨」をテーマにした短編どころか長編の題材がひしめ…続きを読む