ツインテールは結ったまま

牛久正明（うしく・まさあき）には、お隣に幼馴染みの女の子がふたりいる。
ひとりは、幼い頃からいつでも隣にいるような気がする姉の方、綾野原紬来（あやのはら・つむぎ）。
もうひとりは、春先にとある出来事があったことが原因で不登校になってしまい、おまけに関係が険悪になって顔を合わせるのすら困難になった妹の方、綾野原水莉（あやのはら・すいり）。
正明は、紬来をはじめとする風紀委員会の面々と協力し、水莉の不登校問題を解決しようとしていた。
しかし、事態がそう簡単に解決できるはずもなく……。

――どれだけ関係が変わろうと、彼女のツインテールは結われたままだった。