haiku about kdyla

長尾たぐい

風景は再生する

haiku: 霜柱/性善説を踏みしだく


嘘でしょう、とあなたたちが口にすることを

彼らは知っている


あなたたちの口許は不自然に引き攣っている

歓喜をこらえている

報せをうたがっている

記憶がよごれることをおそれている


もう彼にもうひとつの居場所はない

もう彼を爆撃機に例えることはできない

可哀想な彼はまた逃げ出すかもしれない


(そんなことはない、なくない)

(よく切れるナイフが欲しい!)

(間違えようとしたとおりに間違えたい)


あなたたちは繰り返し同じ話をしている

あなたたちは夢の中でピエロに背を向けている

あなたたちのスプーンの持ち方では何もすくえやしない

あなたたちは淫蕩なポップミュージックの神に跪き罪を待っていた


(浴室に鍵をかけて!ほかの人が入れないように)


よかったね

あなたたちは札束で彼らの肉体と魂の両方をほんの少し買い取ることができる

きっと笑っているよ彼らは

あなたたちも笑ってみたらいい


(浴室に鍵をかけて!もう何も失わないように)


笑い声は彼らに届かない

誰も正しくない

叫び声だけが忘れられずに世界に残っている


kdyla: �����

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