限りなく死に近い状況……主人公の胸に飛来する想いは…………
- ★★★ Excellent!!!
宇宙空間での孤独死……様々な死に方が考えられる中で、最も「孤独」を感じる死に方かもしれないと思う人も多いと思います。死ぬのならば、誰かが見つけてくれるような場所で死にたい…そう考えるのではないか、と。
しかし、この物語を読むと、ある意味では違った視点も見えてくると感じます。
思い出の中に生きる者たちが蘇ってくる。まるで魂は、物理的な距離なんて関係ないんだとでもいうように。
結末は敢えて曖昧に書かれていて、非現実感を際立たせている希代の作品です。