少し高い世界では

陽光

　舞台の上のマリオネット読んだ人はいるでしょうか？前の話でも紹介してなんか作品紹介みたいになっちゃいましたけど...

　そこに出てくるヒロインの中の一人は、私を助けてくれた人をモデルにしてるんです。作中では「まゆみ」さんって言う名前で、主人公のやっているスポーツの幼少期の先生です。

　結構大事な立ち位置を占めてる人で主人公を鼓舞するポジですね。

　主人公がなんやかんやあって落ち込んで、そのスポーツがうまくいかなくなった時、その先生は主人公に対して可能性の話をします。

　スポーツにしか生きる道を見出せていない主人公に対し、他の道があると諭すんです。

　主人公は小さい頃からずっとスポーツ一筋でしたから、その可能性の存在に困惑し、自分が他の道を歩んでいいものなのか、悩むようになります。

　この展開だけは、僕の人生を元にしています。他は、まぁ、いろんな人の人生のゴミ溜めとサクセスがごっちゃになってます。

　可能性がある、と諭してくれた彼女ですが、モデルの女性は母の友人です。受験終わりに私のところに来ておめでとうと一番最初に言ってくれた人です。

　彼女は可能性を教えてくれました。

　ですけど、その時は直接的な干渉は私にはありません。だからなんだって話ですもん。勉強以外の道は確かにあります。だけど、現実から目を背け、自分を擁護しながら生きるにはこれしかないように思えたんです。

　これがなんの支えになったか。それは次に話す人にも強く関連してきます。

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　二人目が父の友人であった男性です。その男性の家族はとても家族愛が強く、私にとってそれは眩しいものでした。自分の家族を比較して、勝手に落胆する。そして、何を理想にしているんだ、と自己嫌悪をする。

　あまり、救われませんでした。当時の私は逆恨みしましたよ。幸せなものが醜く見えて。どうせ上澄だけなんだろって。お前らもいつか気づく時が来るんだって。

　被害妄想に囚われてました。

　通り魔をする人ってこう言う気持ちなんだなって、わかっちゃいけないものをわかっちゃいました。

　だけど、その男性は私の悪意なんか微塵も気にせず、私を気遣ってくれました。

　勉強を頑張っている、と父が自慢をすると、無理してないかい？と聞いてくれたりしました。それを偽善というには、あまりにも根拠がありませんでした。

　当時の私は傲慢だったのです。自分に見えた厳しい現実が世界の全てだと思ってました。だけど、綺麗な世界もあるんだなって、思えました。

　なら、その綺麗な世界を見たいと思いました。今の現実ではない世界を。フィクションでもいい。そんな世界が見てみたい。これが物語を描き、読むことになった私の所以ですね。

　まぁ、それはいいとして、その男性はこうも言ってくれました。

　親元を巣立ったら、君は立派な大人になるね。君も自分の人生頑張りな。

　そう、ですよね。家族なんかいつか捨ててしまう。巣立ってしまう。だから自分の人生を生きよう。

そんな虚しいものなのかな、と思ったけれど人は移ろいゆくものだと彼は教えてくれました。

　それが現実です。

　過度な期待など抱いてはいけません。

　一朝一夕に暗い現実は無くなるものじゃありません。

　でも、現実世界にも、私が自分の人生を生きていい道があったんです。私が、不倫のことなんか知らんぷりしていい道が。

　先ほど母の友人に言われた言葉がここで生きてきます。たくさんの道があって、どれを選んでもいいというのが可能性です。だから私は自分の選択を美化します。知らんぷりして生きていく人生を肯定します。

　不完全消化の人もいるかもしれません。でも、私にとっての最善の答えがこれで、最善の選択がこれでした。

　その考えを甘んじて受け入れて私は今まで生活してきました。

　これが今までの人生の言い訳です。私が沼から抜け出すのに使った言い訳です。でも、その言い訳の一つ一つが私にとっての光です。

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　あとがき

　言い訳をつらつら述べて、自分の人生を美化して、かえりみてみましたが案外汚いですね。今のままでは私自身も消化不全です。

　なんだろう。文章にするとこうも違うのかって思いました。

　今なら、母たちに言えそうだな、とも思いました。

　コメントで少し話してくれた人もいますし、話していいのかは迷っています。でも、この文章を読み返しているとなんだかむずむずしてきます。どうしようもなくもどかしい気持ちです。

　上澄の自由なんかに価値はない、そんな当たり前のことわかっています。だけど今の環境を壊したくなくて...

　でも。やっぱり話そうかな。日々より良くしていこうともがいて不満を一つずつ解決してそれでこそ人間な気がします。

　だから、今日の夜、ちょっと家族会議しよっかな〜（あ、気になる人は近況ノート見てネ）

　ではみなさん。私の懺悔と決意に付き合ってくださりありがとうございました。

　なんか遺言みたいになっちゃったけど、カクヨムさんと、読者さんありがとうございました。

　さらば〜

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家族会議、終了しました。結果は近況ノートを見てくれ。（リンク↓）

https://kakuyomu.jp/users/bocchimakkukyougizei/news/16818093091608408078

次回、親父追い出される

デュエルスタンバイ！！