概要
マニキュアを塗ってあげていると、幼馴染が言った。「海に行くのよ」と。
美術部のぼくは手先が器用だった。だから、毎回、隣に住む幼馴染のケイちゃんのマニキュアを、不器用な彼女に代わり、ぼくが塗っていた。
『お題で執筆!! 短編創作フェス3週目』用短編
お題:「つま先」
『お題で執筆!! 短編創作フェス3週目』用短編
お題:「つま先」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!奥手な男の子とすすんでる女の子の会話の運び方が素晴らしい。
負けた……と思いました。
私もペディキュアをネタに書いたのですが、雲泥の差。
自分からは気持ちを伝えられない奥手な男の子と、そんなのはわかっていながら絶対に自分からは告白せず言わせようと巧みに会話を運んでいく女の子、そして二人をつなぐマニキュア。
レビューコメントを上手く書けなくて申し訳ないのですが「物語は細部に宿る」という文言を思い出しました。
女の子の足と爪の形、マニキュアを塗る工程。
詳しく書けばいいというものでもなく、バランスが大事なのでしょうが、お見事です。
なんかすごく悔しいです。
質の良い短編の恋愛ものを読みたい方におススメしたいです。