セカンドの血録

人類が東西で割れ始まった第三次世界大戦。その渦中で生み出された人工超能力戦士『セカンド』は、終戦後も戦いを求めて暴走したため人類の脅威と見做され大半が排除された。
僅かな生き残りは素性を隠して社会に紛れる者と、自らの力を商品として裏社会に落ちる者とに分かれる。
戦争のため異質な能力を求め作られながら、平穏の世にあっては不要となり忌避される、生体兵器の悲哀と慟哭。
本能と理性、情愛と獣欲、平和の願いと破壊の悦び、人間としての気質と兵器としての性質を抱え生きる、彼等の進む道とはどうあるべきなのか。