Universe requiem
@08061664629
第1話 Universe requiem
混沌とした宇宙のrequiem。 私は,宇宙の塵の中に潜むペニシリンである。私は、曾て水の惑星地球で人類と共存していた。 時は9,999年。 青き美しき水の惑星地球は宇宙よりその姿を消した。小惑星衝突により宇宙の藻屑と消えたのだ。地球の人類は、小惑星衝突を阻止するだけの技術はあったにも関わらず、地球を捨てた。 なぜなら、地球はオゾン層破壊が止まること無く、地球に未来を見出す統べを失っていたからだ。人類が人類を滅ぼす時が来た為。地球上で主要人物がはじき出され選ばれし者達のノアの方舟destinyを技術開発していたが、地球上で暴動を避ける為、各国政府機関はこれを隠し極秘に計画されていたのだった。 そして、片道切符の宇宙空母艦destinyに選ばれし者達だけを搭乗させ宇宙の旅に出た。第二の地球を探す旅である。捨てられた地球に残った雑魚の人間や、動物、生き物全てが見棄てられた。その最後は太陽系を赤く染めた。 そして、 私はペニシリンの個体を持つAi搭乗のAndroidとしてこのdestinyに搭乗させられた。私は医療的開発者に命を吹き込まれた。そして私は「love」と名付けられた。軈て、destinyは宇宙戦争に巻き込まれタイタンの星に不時着した。そこは、大気は存在していたが、エタンガスとメタンの液体を湛えた惑星であった。このタイタンには先住民族のSaint Snowと呼ばれる人類に似た生物が生きていた。姿は人間にそっくりだった。肌は、透き通るほどに白く、髪は金髪で、瞳は深い緑。そして、独自の言葉を持っていた。地球の各国の言葉との会話は全く不能状態であった。そして、体は生きているにもかかわらず、以上に冷たくて低体温であった。彼らの住まいは雪と氷のかまくらの穴で生活していた。このタイタンには、原子地球に似た生物や、原生林が岩石群から覗き見られた。肉、草、そして、メタンの雨が降り注ぐ。その中から、真水を注水し飲料水として活用する技術を持っていた。曾ての地球の海水を真水に替える技術に似ていた。皆、水を飲用出来ていた。彼らにはその技術が備わっていた。destinyが不時着して直ぐに、私はSaint Snowに接触の任務を与えられて私が調べた結果でした。それは、destinyにその恩恵がもたらされ人類生命維持できたのでした。そして、私はSaint Snowの少女「プリシラ」をdestinyに招待すべく連れ帰ったのでした。彼女は地球で言う孤児であった。皆一様にそのプリシラの美しさに魅了された。「何て奇麗。」「女神が来た。」と歓迎されました。そして、プリシラは、感染症など無くdestinyの中で順応して生きた。そして、体温も地球人と同じ平熱を保てた。このプリシラの世話人として従事した人物が日本人の「小夜子」(さよこ)と「享成」(きょうせい)の親子であった。この親子はdestiny開発者の一家族でした。小夜子はプリシラの母親のようにプリシラを可愛がり、享はプリシラが成長するにしたがってプリシラに恋心を持った。言葉は通じ無くとも、互いに惹かれあい2人は結ばれました。そして、プリシラは地球人の子を妊るのでした。軈て、プリシラは珠のような男の子を産むのでした。その子は「隼人」(はやと)と名付けられた。隼人には、生まれ持った不思議な能力があり、享成とプリシラの言葉を理解できた。そして母プリシラの生い立ちを父享成に話した。母プリシラは銀河系のSaint Snow星から宇宙戦争によって星を破壊され、このタイタンに逃れた種族であった。プリシラはSaint Snow星の王女であり、その戦争で両親のSaint Snow星の父王と母妃を亡くした。そして、側近と共にこのタイタン星へ逃れたのでした。 それから、地球暦で10年の歳月を掛けてdestinyは不時着時の損壊を修復したのでした。そして、destinyはパラレルワールドへ発進した。destinyの小窓から見るタイタンの上空からは、タイタン星は薄暗い赤土色をしていた。そこに鬱蒼と生い茂る原生林が岩石群から、覗き見られた。それを最後にdestinyはパラレルワールドを通過し異世界へ旅立ったのでした。私loveはいつも隼人の後ろをついて行った。私loveは隼人のペットのように大事にされた。私loveはAndroidではあるも、人と同じ心を持っている。隼人と私loveは言葉が無くても心は通じ合っていたのでした。それから、数日間は光のトンネルを通過し、太陽系から銀河系へ出たのでした。オリオン座のリゲル星に抜け出た。この星は、地球とよく似ていた。連なる山脈、川、海、湖、砂漠、全てが地球を移したような惑星であった。そして、大気があり、マントルの地場を形成していた。火山が幾つもあった。そこには、息づく生命体がいた。「恐竜」がのさばっていた。それを、空中から攻撃する葉巻型空母艦隊と、その空母艦隊よりUFOが群がるように飛び出し恐竜に電磁波ビームを浴びせていたのでした。恐竜達の嘶きがdestinyの中迄轟くのでした。destinyの乗員は再度ワープを望む。ここは地球に環境が似ているが、侵略攻撃を受けている以上は安住地でない事は確かであった。destinyは再度ワープを試みた。destinyは立て続けにワープを行った為に誤作動起こすのでした。ホワイトホールからブラックホールへと誘われた。そして瞬時に宇宙の裏側へ出たのでした。そこには太陽の日の光があり、ハビタブルゾーンと呼ばれる人類が生命維持に必要物が揃っていた。人類は、ここをdream nebulaと名付ける。海洋生物と、動物、植物、水、は豊富に存在した。この環境で隼人は健やかに立派なdream nebulaの青年へと成長して行く。軈て、人類はdestinyを降り、地上に家を建て生活を築いた。私loveはその成長を見守って来たのでした。平和な日常が突然の襲撃を浴びせられる迄は…………………dream nebulaの上空を真っ赤に染め襲撃する葉巻型空母艦隊が現れたのだった。この艦隊は銀河系を荒らし回る戦犯であったが、ブラックホールを抜け出たのでした。そしてわが星の上空に現れて侵略攻撃を開始したのでした。隼人は、destinyの船長に戦闘準備を仰ぐ。船長は可能な限りの兵士となり得る人員を集めてdestinyを戦火に向けた。隼人も戦士となりdestinyに乗り込む。私loveも徴収されたのでした。 激しい空中戦で赤い雨が降り注ぐ。その状況の中、葉巻型空母艦隊は無数の小型UFOで攻撃して来たのでした。隼人も必死に闘うも、戦闘中に無念にも倒れる。destinyは蜂の巣攻撃を受け地面に叩きつけられた。隼人はコックピットの操縦席に座ったまま息を引き取った。私loveは隼人に覆い被さり隼人の復活を祈る。そして、奇跡起こす。隼人は額に流血しながらも瞼を開け深い緑の瞳から不思議な光が輝く。そして隼人は損壊したdestinyの裂け目より上空の葉巻型空母艦隊を恨めしく見つめる。そしてその光は強烈な光にかわり葉巻型空母艦隊と飛び交うUFOを光の中に包み込んだ。そして、艦隊とUFOは姿を消した。そして、隼人は、渾身の力を使い果たし、dream nebula を守った。その後、隼人達殉職者は慰霊碑を奉られた。手を合わすそこに父享成と母プリシラの姿があった。宇宙戦争は如何なる目的で星々を侵略するのか?それは資源の枯渇を招いた星が資源の調達の為に行った行為である。宇宙船に必要なレアメタルや、生きる為の食料捕獲である。第二の地球dream nebulaは永遠に繁栄されるように願って私loveは戦火の中で、光の中にその姿を消したのでした。私loveの我が故郷を守る約束は果たされて………………私loveは静かに眠る。 the end,
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