Novel coronavirus 30 ENDE
「何れにしても、これは感染症なのだよ。人はウイルスや細菌よりも、余程弱い存在なのだからね。ヒトがこの地球上に生まれてきて、それ以来、その集団で暮らすという性質がある為に、何よりも大きな存在として、人類の生存に対して立ちふさがる壁として存在してきたのは、―――おそらく、集団に暮らすようになった人類を、その文明ごと幾度となく滅ぼしてきたのは、この感染症というものなのだよ」
それは、と教授が続ける。
「あるときは、人類を絶滅の危機にまで追いやり、あるいは一つの都市、古代であれば村、家族、―――…そうした単位をいかにも容易に滅ぼしてきたのだよ。この近代においても、島一つの人口が消え、都市が滅んだ。そうして、多くの感染症がヒトという生物を幾度も死の果てに追いやり、あるいは絶滅させてきたのだ。現生人類が生き延びるまでに、おそらくは幾度も絶滅があったのだよ。ホモ・サピエンスとクロマニヨン、――あるいは、多くの原人と呼ばれる人類は、単にその運や何かであるいは滅び、あるいは生き延びていまここにあるにすぎない。ヒトが社会を生み出し集団で生活することを選んだ時点で、それは必然でもあったのだよ。」
夜の底に見あげる空は、昼の青さとはまったく異なる。
星の光が鋭く輝き、漆黒の闇は常に傍らにある。
「滅ぶということは実に容易なのだからね。密集して居住することにより、人類は生存に有利な条件を得ることができた。だから、集団で暮らすというのはヒトとしての本質であるともいっていい。だがね、それは感染症に関していえば、よりたやすく感染し同じ集団の中に広まりやすいということでもあるのだ。古代から、幾つもの宗教などにおいて、そうした病による滅亡が起こったことを示唆する文献や伝承は多い。ヒトはこれまでの間にも、歴史上に残らない多くの滅亡を経てきているのだろうね。それらの伝承は続かず、わたしたちの知る歴史に残りはせず、我々の知らない歴史の闇に埋もれていったのだろう。それでも、いくつかの伝承が、そうした何かが過去に起こったということを示しているのだ。それらの社会に住んでいた者達にとっては、世界は其処で滅んでしまったのだよ。幾つもの文明が、おそらくそうして後に続くこと無く滅んでいったのだ」
いまだに、何故滅んだのか解らない文明の痕跡が発見されることがある。
あるいは、よく知られた密林の中に眠る都市の滅亡した理由はいまでもわかってはいないが。何が原因であるのか、いまに伝わる何物も残らない以上、理由は謎であるのだが。
「…――世界は、それでも続いていく。古代、現生人類が生まれる以前にも、原人がヒトの死を弔った形跡が残されている。…――」
古い古い時代に、原人といわれる年代のヒトの祖先に当たるとも、直接の祖先とはならないともいわれる種族が遺体に手向けたと思われる花。
徒然なるままに語りながら。
「ヒトとはなにか。…生命として、そのDNAには多くの他の生命体――ウイルスや細菌、あるいは、ヒトとなる以前の進化から編み込まれた多くの遺伝子が組み込まれている。多くの生命をヒトのDNAは受け継いできているのだよ。そうして、皮膚や腸内には多くの細菌等が共生している。ヒトという個体は、その域を超えた共同生命体としてみることもできるのだ」
「―――…」
無言で、兄の語りを一佐が聞いている。
遠く遙か先をみているような、あるいは、――――…。
それでも、このいま生きている人類のことを。
―――…それでも。
「それだからね、わたしは。必ず、人類は地球生命の代表として、この地球を出て生命圏を広げる義務があると思うのだよ。人類は、生き延びてこの銀河の果てにまで生命圏を広げていく義務があると思うのだ」
「それで、まず火星か」
あきれながら何処か温かいまなざしで兄をみていう一佐に。
「勿論だよ。まずは火星になる。残念な事に、いまだ人類は火星にまでも辿り着けていないのだからね?一歩一歩進めていくしかなかろう」
「…――真面目なんだからな、…」
これで、とつぶやく一佐に構わず、教授が続けている。
「地道に続けていくしかあるまい。仕方が無いというものだよ。」
「まあ、あんたのせいで、おれは子供の頃、週末にはロケットが地球から打ち上がっているものだと思っていたからな。人を乗せた奴が。地球と外をつないでいるとばかり思っていた。おれが住んでいるのが田舎だから、やっていないだけで。都会にいけば毎週ロケットが飛んでいるとな。…違うとわかったときのショックはでかかった。責任をとってくれ」
「小学生のときのことをいってるのかね?きみはね、…」
あきれていう教授に一佐が淡々と答える。
「当然だとも。あれから、宇宙飛行士になる前に、地球内を飛ぶ飛行機の免許を取ることにして自衛隊に入ったが、お陰で何故か分析官としていま生きている。どうしてくれる」
「―――…きみは一応、ジェット機かね?確かそういうものの免許もとったろう。そちらの教官という話もあったのではないのかね?」
「あったが、断られた。あんたのせいだ」
目を眇めていう一佐に、教授が眉を寄せる。
「それはね、…心当たりはあるが」
「あるのか」
嫌そうにみていう一佐に、教授が素直に謝る。
「すまないね、…それに関しては謝っておくよ。確かに、意見を聞かれた際にそう答えた記憶がある」
「…あるのか、――うれしくないな」
「あやまってほしくないのかね?」
「――――…」
沈黙する一佐に、あっけらかんと教授がくちにする。
「まあ、いいではないかね。教官としても素養はあったろうが、いまの方が忙しかろう?分析官としてのきみの根が暗い意見は大変参考になるそうだからね」
「―――それに関して、あんたという親族がいたせいで、色々と配慮されたのも確かなことだ。責任を取れ」
「だから、謝っているではないかね?」
「謝るくらいなら責任を取れ」
こどもがごねるように続ける一佐に、その能面のような表情を見返して。
「責任といわれてもね、…何をどうするのだね?」
困惑する教授に、あっさりという。
「とりあず、人類を救ってくれ。それでいい」
「―――それで、とはね、…」
「それでいいといっている。あんたの人脈と経験と知識を使って、人類を救ってくれ」
「…―――きみね」
こどものようにごねて――無表情でだが―――いってから、一佐が僅かに笑む。
「どうしたね?」
「いや、―――一言で否定しない辺り、やる気はあるんだなと思ってな」
楽しげにいう一佐に、教授が詰まる。
「…それはね、…―――。確かに、最終的に生命体として人類が生き残ればそれでもいいと思うのだがね?人類が生命体としても生き残らなくとも、地球が残っているのだから構わないとも思いはするがね?」
「うん?」
面白げにいう一佐に肩をすくめて。
「わたしはね、―――…。これでも、このいまの時代に生きているのだよ。この不思議な時間に居合わせたのだ。だからね?」
「ああ?」
だから?と促す弟に苦笑して。
「わたしはね、――…。人類の一人だ。唯、それだけなのだよ?ヒトはね、ヒトでしかない。鳥でも、ウサギでも、あるいは犬でもネコでもない。海を泳ぐクジラですらなくサカナでもないのだよ。」
「で?」
「無論、それが大前提なのだ。ヒトはとても愚かでもある。自らを滅ぼすに至る幾つもの道をもつほどには常に愚かだ。だがね、―――…」
「だが?」
「ヒトは人によっては自然と対比するとする人工的な手段というものを多くもってきた。だが、わたしはね、確かにそれは自然とは違うものだろうか?と常に思うのだ」
そっと教授が息を吐く。
「世界は、これまでに多くの絶滅を経てきた。ここで人類が滅んでも同じことだろうと思うのはそれが理由だ。ヒトが滅んで悪い理由など何処にもないのだからね?だが、その幾度もの大絶滅―――。しかし、それは、果たして自然の中に生きる生命が望んできたものだっただろうか?確かに、自然に意志はないのだろう。けれど、大絶滅があったとき、それまで栄えてきた生物たちは、滅びたかったのだろうかね?幾度もの進化の過程というものの中で、多くの生命が形を変えて生き延びてきた。その中で、――死を、果たしてそれらの滅んだ生命体は悼まなかったのだろうか?わたしは死を悼むのが人類だけだというのは、無理があると思うのだよ」
しずかに、教授が。
「大絶滅の、滅びの波を幾度も生命はくぐり抜けてきた。その頃からの記憶は、細胞の中にねむっているだろう。DNAの中に、無数に刻まれた幾つもの欠片として、単細胞生物から多細胞生物となり、あるいはミトコンドリアを組み込んできたときのようにして、幾つもの生命を受け継いできた記憶が生命体の中には詰まっている」
わたしはね、―――…と。
「わたしは、地球上を生きてきた生命が人類を生み出したのは、生き延びる為ではないかと思っているのだ。この地球上で生命が生まれ、多くの大絶滅を経てきた。環境の異変の為だといわれている。それらに対して、地球上の生命は常に翻弄され為す術を持たなかった。カンブリアの大爆発とその後の大絶滅。あるいは、地球上を闊歩した恐竜の滅亡。それらは、何らかの条件が異なったからだといわれている。主に気候変動を伴う環境の大きな変動が生物を絶滅させてきたのだとね。けれど、それに対してどの生命体も有効な対抗手段をもたなかった。唯、変化に翻弄され滅んでいくしかなかったのだ」
いつかみた記憶を思い返す。気候変動により砂漠化が進み、――あるいは。
アフリカ象が水場を求めて歩き続け、いつしか倒れる姿を。
そして、それに寄り添って鳴く他の象の姿を。
「だからね、―――人類が道具という生きる術を発達させてきたのは、この地球上を生きてきた生命体の生き延びたいという単純な希望を実現する為ではないのかと思うことがあるのだよ。生命は、この地球環境の異変に対し常に為す術を持たなかった。寒冷期に、あるいは気候変動に、あるいは隕石の落下が引き金といわれている環境の変化に―――。生物は、その度に翻弄され死に絶えてきたのだよ」
淡々とアイスランドの空を、白雪を頂く冠を見つめて。
「けれどね、人類は何とかその環境の変化というものに、ある程度は適応できるだけの技術というものを手に入れてきた。火を使い、寒さをしのぎ、あるいは屋根のある家を作り、―――それらは、すべてある程度は他の生物たちも行っていることだ。――人類は、それをより一層磨き上げてきたにすぎん。巣を作り、雨風をしのぐ。あるいは、――それらは、すべてある意味自然に生まれてきた生き延びる為の手段というものにすぎないのだよ。規模がある程度大きくなってみえるだけのね。そうして、――人類は生き延びる為に技術を磨いてきたのだ」
遠く遙かに白雪を望む。この寒さに家の中にいることは、それだけで脆弱な人という生命体を保護する技術でもある。
あるいは、冬に熊が冬眠するように。解決の方法が少しばかり異なるだけだ。
「そうして、人類は医療というものも発明した。それは多くの道具と共に、絶滅の運命に抗う為の手段のひとつだ。生き延びる為に必要な手段なのだよ。この地球上に生きている生命体として、…――存続する為に。あるいは文明というものも同じようにね。環境の変化に滅びることを防ぐ為にヒトという種が生み出してきた手段なのだとね。ヒトという生命体は、絶滅を避ける為にここまできたのだよ。これまでに生まれては滅んだ、地球上の多くの生命体と同じに」
そして、と。
「だからこそ、繰り返しになるがね。わたしは人類には生き延びて生命圏をこの地球上から外へと広げていく義務があると思うのだよ。ヒトはこれまでの多くの生命を引き継いできた。いつまで、人類はこの地球上の環境に影響されて生存を脅かされているのだね?過去に大絶滅を起した多くの生命体と同じように、――。地球という惑星の環境に左右されて絶滅することのないように、ヒトは技術というもの道具というものを持ち生き延びてきた。ヒトは、此処でまた過去の生命体と同じように滅んでいく道を辿るのかね?―――いや、いまをそうして生きている以上、人類が生命体として、いまここにいて命を得ている以上はね。人類にはこれまでの生命を受け継いで銀河の彼方へと、これまでに滅んだ生命体の灯を受け継いで遠く生命圏を広げていく義務があると思うのだよ。受け継いだこの命が、この地球から離れて生き延びることが出来るようになる為にね」
「壮大だな」
淡々という一佐に、肩をすくめる。
「無論だ。地球史も太陽系の歴史も、多くの星の運命や宇宙史と比べれば小さな、とても短いものにすぎないがね?それでも、我々は此処に至るまでの生命を紡いでいるのだ。我々は、この生命を継いで銀河へと生命圏を広げていく義務があるのだよ」
「本当に無駄に壮大だ」
きっぱりといいきる教授に。
しみじみと深くうなずく一佐にあきれながら視線を流す。
「勿論だとも。だからね、…―――無論その為には、いまこの刻に絶滅などしている訳にはいかんのだ。だからね、きみのいう――人類絶滅を避ける為に」
「ああ?一応、そこに戻るのか」
「言い出したのはきみではないかね」
「まあな、…――一応は戻るんだな?」
あきれておもしろがっている表情でいう一佐に真顔で。
「勿論だとも。…だから、わたしに出来る範囲でだが、人類が滅ばない為には出来る限りの努力をしよう。絶滅を回避する為の努力をね。確実にできるとはいわないが」
淡々という教授をからかうように一佐がみる。
「…そこまでいうなら、保証くらいしろといいたいが。…まあ、あんたの無駄に壮大なわけのわからん理論はきらいじゃない。聞いていると元気がでる」
半分からかうようにしていう一佐に、教授がもうあきれ果てたようにして見返す。
「きみはね?まあ、…きみらしいというものだが」
「そうだろう。まあな、世界は確かにいつかは滅ぶだろう。そして、色々な事が簡単でもないことは知っている。だがな」
淡々と眸を伏せて、何処か楽しげに微笑んで。
「おれには娘達がいる。人類なんてよくわからんが、――…。だから、そう簡単に滅んでもらっては困る。それだけだ」
「…そうだねえ。あの子達の未来は見たいものだ。そういえば、あのアメリカの青年はきみの、そして、わたしの姪の一人にアプローチしていたのではないかね?」
「あいつに娘はやらん」
眉を寄せてきっぱり言い切る本多一佐に。
「まあねえ、…。まだハワイかね?かれは?」
「あいつに娘はやらん」
確かまだ艦に乗っていたかね?と訊く教授に対して、にべもなく言い切る能面のような表情が微かに怖い本多一佐に。
しみじみと見返して、教授がいう。
「人類滅亡の危機だろうと、娘の結婚問題は別かね?」
「当たり前だろう」
きっぱり言い切る一佐に、教授が笑う。
「わかった、――まあ、そういうことだね?」
「勿論だ。人類の危機だろうと、あんな奴に娘は嫁にやらん。」
「まあねえ、…とりなすように、実はたのまれているのだがね?」
「そっちはどうでもいいから、人類の危機の方を救ってくれ」
「――――…うん、まあね、…。」
本気で怒っている一佐にあきれた視線をなげて。
「わたしは振られることの方が多い為か、かれのような若者には同情してしまうのだがね?まあ、…わかった、これ以上いわない」
「頼む。任務以外であいつに会いたくもない。あいつが、家に挨拶などしに来てみろ、…」
脳裏に代々伝わる伝家の宝刀を思い浮かべて、先日さび落としをしたな、と一佐が考えているのを察したのかどうか。
教授が謝る。
「悪かった。もういわない」
「解ったならいい。…―――研ぎにもう一度出しておくか、…―――」
「――――…」
密かな一佐の呟きを綺麗に聞き取ってしまって、教授が溜息を吐く。
――地雷というものだね、…。
かれも良い若者なのだが、と軽く眉をあげておもいながら。
しかしまあ、とおもう。
「人というのは、タフなものだね、…――そして、不思議だ」
「そうか?ともかく、おれは単純だ。娘達がよりよく生きられるように守る」
「…単純だね?」
あきれながら教授にうなずく一佐に。
穏やかに息を吐いて。
「そうだね、…人は単純だ。生き延びる為に努力をする。そうして、明日を紡いでいくのだからね。明けない夜はないのだから」
人類の滅亡する可能性を憂う神尾。
薪で湯を沸かすことになっても命を救うことを考える滝岡。
人類の危機と娘の結婚は別問題だと言い切る弟に。
そして、わたしはといえば、―――…この後に及んで、いまだ人類をまず火星に送ることをあきらめてはいないのだからね?
多くの、あまりに多くの人々が命を落としていっているこの刻に。
それでも、――唯、あきらめることだけはできないのだと。
「あきらめることだけは、できないのだからね」
呟くように、誰にいうともなくくちにした教授の声に、既に画像の接続を切っていた一佐の声が応える。
「当たり前だ。人はいつか必ず死ぬ。…だからこそ、救う必要があるんだ。いつかは必ず死ぬのは決まっている。だが、それをいまは救えるかもしれないんだからな?」
救わなくてどうする、と実にあっさりといって。
当たり前だろうと言い切る一佐に。
あきれて思わずも、笑みがこぼれる。
何か言葉を返そうとしたが、既に通信は切れていた。
大きく息を吐き、輝く空を見あげる。
夜の底から、―――――。
いつのまにか。
夜は明け、一日の始まりを陽が明るく空にしろしめしている。
――――滝岡総合病院は非常用に整備した病棟に爆発的に増加した患者達に対し、ECOM等のもてる限りの資材と人員を投入して、受入れられる限りの患者を受入れた。
全世界に広がったNovel coronavirus、改めSARS-cov2の治療に関しての対症療法とあわせて、抗ウイルス薬が世界中の研究機関で研究され、治療の為に集められた世界中の叡智が、一定の効果を得るまでに多くの犠牲が払われた。
それでも、多くの知恵がインターネットを介して集積され、いまもこの新しい病に対しての対抗手段を得る為に研究が続けられている。
そこに至るまでに、幾多の命が失われたことを忘れずに世界は進んでいく。
もし、次の新興感染症――人類にとり未知の感染症が現れたとき、この犠牲を無
駄にすることがないように。
失われた生命に、祈りと鎮魂を、―――――。
2月中旬。
「…この病の影響に関する僕の予測ですか?―――
個人的な感覚でよろしければ、――。
そうですね、病気に対する影響は2年から3年。長くて5年。
経済に関する影響は、5年から10年、…そういったところでしょうか。
経済に対する影響を誤魔化す為に、戦争を始める国――地域もあるでしょうね。
感染症の影響で経済が疲弊して、その経済がマイナスになったことを誤魔化す為に、紛争や戦争を引き起こす国が現れるでしょう。…―――いつでも、戦争で外敵をつくるのは、内政破綻を誤魔化す為の常套手段になりますから、――――」
1月中旬から下旬にかけて、サプライチェーンの破綻、工業生産品等の輸入に頼る商材を輸入する道が途絶えて工業生産品が完成できなくなる、といったことを予測したレポートを出した後。
個人的見解を聞かれて、鷹城秀一が答えた、それは内容である。
――そして、世界は多くの犠牲を出して、パンデミックの波を一端は乗り越えたかに思われてはいる。
しかし、LONG COVID他の、本来の主症状と後遺症等に関する研究はいまだ途についたばかりである。――――
First Contact
Novel coronavirus
了
First Contact Novel coronavirus TSUKASA・T @TSUKASA-T
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