概要
僕と君に、境目なんか存在しない。
ある日突然世界中の人間の自他境界線が曖昧になり、どこまでが自分でどこからが他人か分からなくなってしまった。街で出会った人と肉体の一部が入れ替わったり、政治家の演説に熱狂した聴衆が合体してしまったりと奇妙な現象が頻発する。こんな世界に生きづらさを感じる僕は、強盗に背中を刺されて死んだ。その直後、僕は自分が強盗になって立っていることに気付く。僕と強盗の精神が入れ替わったのだ。しかし世界は何も変わらず、いまだ生きづらい。
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