月を遮り煌く炎

急性の病によって肉体と精神を病んでしまった国王と、薬師としての慈愛から彼を癒さんとする少女の恋愛作品です。

ある日、森の奥で動物たちと暮らす薬師の下に、知り合いと急患が現れます。

最初は治療を渋る薬師でしたが、望外の報酬を提示されて了承。

瞬く間に病名を言い当てますが、疑心暗鬼に駆られた急患は酷い言葉をぶつけてしまいます。

しかし、薬師は気にした様子すらなく、淡々と治療を施します。

そして思わぬ形で自身の正体を明かし、恐れを振り払わえずにいる王に対して、ただ癒しの言葉を与えました。

回復した王と薬師の間に結ばれた契約。王が心身を病んだ原因。

様々な思惑が交差する魅力的な作品です。ぜひ読んでみてください。

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