記録:アルヴツヴァイン・エリス

 アルヴツヴァイン・エリス。――天つ光、淵の陰は、浄化の魔法である。

 創生の時代、神話の二涙星の女神、天の姫の涙――魂の永劫と輪廻――を、原初の魔法使いはその目に留めた。

 原初の魔法使いは、その神々の魂の輪廻の姿を、人という数多の存在の中で初めて、浄化の力を持つ光を魔法という形で創った。

——魂とは、光であり、光を象るための陰である。あるいは、影を象るための光である。

 道行く旅路を、光と影を以て照らす。そう原初の魔法使いは遺した。

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星の王子と天の姫 編虚 桜 @amuroSakura

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