第2話初めて見た敵
銃の訓練が終わり寮に戻ろうとしていた時
「ウウーー!」と空襲警報がなった。
教官が「高射砲が使えるやつらは位置に着け!お前らは防空壕で待機しながら弾の補給などを手伝え!」
と焦りながら言った。
教官が焦っている姿を見て、初めてヤバいと感じ、街には自分の親がいたのでとても心配になったが、親や街を守るために必死に動いた。
しかし俺はアメリカの爆撃機が焼夷弾を落としてきたがとき、それに気づかずに仲間の手助けを行っていた。
すると隣にいた勝志が焼夷弾に気づき「孝憲上危ない!」と言い俺の腕を引いた。
勝志「お前危ねぇぞ!上とか気をつけろよ?」
そこに教官が「お前ら死にたくないなら、もたもた動くな!」と言い、作業に戻ろうとした瞬間、上空に「ゴーゴゴ」と言う音を出した何かが通ったので、よく見てみると複数の戦闘機だった。
すると教官が「零戦だ!あの戦闘機に一旦任せて、怪我人の手当をしろ!」と言い、火傷などの怪我した人達等の手当を始めた。
教官の行動を真似するように自分たちも手当を始めた。
すると零戦の1機が羽に弾が沢山当たってしまいパラシュートを開いていた。
そして、けが人の手当に戻って2~3分後に街の方で「ガシャン」と言う事故が起きた音がした。
振り返ると空中で何かがで爆発していた。
「零戦の一人が特攻したぞ!」となんとも言い難い顔の教官が言った横で、自分は線香花火みたいな爆風が少し綺麗に思えた。
自分は(人々が散る姿はこういうものなのか)と言う少し悲しい感情と美しいと言う見惚れる感情が頭いっぱいになった。
空襲が終わった後の夜、寮の中では自分の親は大丈夫なんだろうかという声が少し出てきていた。
続く……、
世界の東 @kamerasyasin
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