エピローグ:ぼくの道と決意
それから、母さんは少し変わった。ぼくに小説を書くことを強制しなくなり、「自分が本当にやりたいことを見つけなさい」と言うようになった。
でも、ぼくは父さんの小説をすべて読んでしまっていた。その物語は、読者を笑わせたり泣かせたり、怒らせたり混乱させたりした。中にはネットで大炎上したものもあった。でも、それがぼくにはたまらなく面白く感じられた。
「こんな風にぼくもネットに作品をアップして読者の反応を感じてみたい。」
そう思ったとき、ぼくの中にあった反抗心は、不思議と消えていた。
父さんみたいになるつもりはなかった。でも、父さんがそうであったように、ぼくも「トドノベル」を書いてみようと思った。
いつか母さんを超えるために。いつか父さんを超えるために。
アカウント名は決めた。ぼくは「ジェネリックぴのこ」と名乗って生きていく。
パソコン「男は関西全域を支配する指定暴力団組長……」
ジェネリックぴのこ しゅんさ @shunzai3
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