大人はメスガキには負けないが羆は想定していないんだが???

作者 春海水亭

405

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★★★ Excellent!!!

人間は素手で羆に勝てるのか?――これは有史以来人類が抱え続けてきたテーマであり、本作もそうした問いかけに答えようとした作品の一つである。

一人の若き空手家が、とある村に出没する羆の討伐をメスガキに依頼されるという本筋自体はいたって普通の内容なのだが、この本筋を普通と言っちゃうぐらいそれ以外の部分がどうかしているのだ。

最初から人が盛大に死ぬし、なぜかIQが強さの基準みたいになってるし、羆は空手の技を使いこなすしで、一話目からとことんテンションが高い。しかもこの勢いが最後まで続くから恐ろしい。

羆だけじゃなくて「おとうさーん!!」と鳴き喚くチュパカブラも普通に出て来るし、異世界転生はするし、意味もなく猫ちゃんも出て来る。

そんなわけのわからない展開が続いたと思ったら、途中で作者が細かなミスをお詫びするだけの一話を挟みつつも「しかし私にもプライドがあり、こんな作品のために頭を下げたくはないのです。」とか言っちゃうし、もう本当にやりたい放題で予測不能な作品なのだ。

こんな一見メチャクチャな内容なのだが、終わってみるとストーリーはそれらしくいい話風にまとまっていて、笑っていいやら怒っていいやら。

分量も決して多くなく文章の勢いで一気に読まされてしまうし、ハマる人には間違いなくハマる一作。さてこんなものを読まされた我々はこの後どうすればいいのか?

決まっている。作者の別作品を読むのだ。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)

★★★ Excellent!!!

タイトルに騙されるな。
ものすごくハイコンテクストすぎて脳味噌でついていこうとすると脳が死ぬため、「これはそういうものなんだ!」という覚悟を決めてから読む必要がある。
マザーエイリアンを倒せば下っ端は全部死ぬぞ!当然だ!カラテ家ならビームぐらい出る!当然だ!そういうものだろう!?そんな感じで万事が万事進み、読み終わると無事あたまがおかしくなっている。

★★★ Excellent!!!

完膚なきまでに解らされてしまった。
私は永遠にこの作品を超えるものを書くことは出来ないだろう。

幾多の空虚な拳を振り回した所でIQ300の毒針に敵うと思うだろうか?

だがしかし、私は屈しない。決して。

我が血肉と恥肉の感情は、新たなる戦いの火種となりて、いつか貴方の世界に追いつく日を望んでいる。

遠く、遠く、羽ばたいてくれ………!

ps.賢駒はなんとなく身長190cmのイメージ

★★★ Excellent!!!

タイトルからしてツッコミどころが満載で、混乱のまま同意を返すしかなかった。
となると中身はいったいどうなってしまっているのだろうかと呼んでみたら、
全体的にツッコミどころしかないのにスイスイ読めて、
しかも面白いので作者さんはとんでもない鬼才をお持ちなのでは…?

★★★ Excellent!!!

物語が溢れ返り、今となっては誰でも漫画やら小説やら動画やらに触れる事の出来るこの情報社会。
そんなご時世に斬新さの追求とはどこまで出来るものなのか。
どこまで未知の世界を見せる事が出来るのか。
その上で面白い話を作れるものなのか。

断言しよう。出来る
この作品がそれを証明してくれました

★★★ Excellent!!!

作者より頭の良いキャラは絶対に作れない。

これは正しくその通りであり、IQ300なんて眉唾物の超天才が出て来た時点でその実在を疑って然るべきである。

その文言が出て来た時点でギャグ時空の作品であると気づくべきであった。

開幕IQ300のキャラがケヒャったあたりで私は諦めた。「ああ、これ頭使って読むもんじゃないな」と。タイトルの時点で気付け。

どうか、頭を空っぽにしてこの作品を読んで欲しい。クソ真面目に生きるのが馬鹿らしくなってくる。

★★★ Excellent!!!

大人はメスガキに負けない――――現代における光と闇の相克である。
時に大人はメスガキをわからせ、あるいは時に大人はマゾ犬ワンちゃんと化してきた。

その永遠の戦いに――――もし、羆が参戦したら?

IQ300の男も、メスガキも、その圧倒的暴力にどれほど立ち向かえるのだろう。
大人はメスガキに負けないが、羆は想定していないのだ。
それでも我々はわからせられる。
圧倒的知性を。メスガキの強さを。空手家のすごさを。熊の強大さを。
――――そして、大人は負けないということを。

この小説を読んだ時、きっとあなたは“わからせ”られる。
一分の隙も無いギャグの無呼吸連打が、稀代の天才による大人の教本であると“わかる”はずだ。

★★★ Excellent!!!

全ては少し誇張しすぎですが(というか例をそのまま引用しました)、実際熊の戦闘能力の描写が細かくいわゆる「熊を愛する全ての人たち」にはたまらないかと思われます。
また「なぜこのような状況に至ったか?」「そもそもここからどう展開していくのか?」「殺死天ちゃんの髪型や3サイズ」など様々な謎が散りばめられ(最後は謎というか私の好奇心ですが)今後も見放せません
あと1000%には笑いました。今ゼロワン見てますし。