概要
月が綺麗だね(愛してる)。月なんて出てないじゃんと彼女は青空を見上げた
鼠谷ミキに俺は恋をしている。
「月が綺麗だね(愛してる)」と俺は言ったけど、「月? 月なんて出てないじゃん」と彼女は青空を見上げた。「バカじゃない? 仁成にしか見えてないのよ」とミキが言う。
夏目漱石語に直すと『あなたの片思いよ』ということになる。
俺はフラれてしまったのだ。
俺には両親がいなかった。
いないというのは語弊があるかもしれない。いたけどいなくなった。お金だけは援助してくれるけど両親は俺から去って行った。寂しい俺の隣にミキは寄り添ってくれた。孤独がゆえに愛が芽生えお互いを知って、一歩踏み出すのが不安になっていた。
このノリなら普通は俺と恋仲になるパターンじゃねぇ? と正直思っていたから、フラれて死ぬほどショックだった。
冷徹で美しくて頭がおかしい生徒会長のメアリ
「月が綺麗だね(愛してる)」と俺は言ったけど、「月? 月なんて出てないじゃん」と彼女は青空を見上げた。「バカじゃない? 仁成にしか見えてないのよ」とミキが言う。
夏目漱石語に直すと『あなたの片思いよ』ということになる。
俺はフラれてしまったのだ。
俺には両親がいなかった。
いないというのは語弊があるかもしれない。いたけどいなくなった。お金だけは援助してくれるけど両親は俺から去って行った。寂しい俺の隣にミキは寄り添ってくれた。孤独がゆえに愛が芽生えお互いを知って、一歩踏み出すのが不安になっていた。
このノリなら普通は俺と恋仲になるパターンじゃねぇ? と正直思っていたから、フラれて死ぬほどショックだった。
冷徹で美しくて頭がおかしい生徒会長のメアリ