第12話 休日でも、大騒ぎ。

ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ!

「橙次郎さん…アラームなってるよ〜切ってよー」

「無理。遠い。頭痛い…莉子ちゃんお願い…」

「んもう…仕方ないんだから…っよいしょっと!」

パタッ!

ってそれ俺だよ!

「痛ぇ!俺はアラームじゃないって!」

「アラームぐらいうるさいよ」

「ん…何も言い返せねぇ…」

左に莉子ちゃんが毛布を頭上に被せるようにして、俺は手をアラームに伸ばして切った。


本当に頭痛い…色々なもの…在りすぎた…もう本当に勘弁してほしい…こんなの刑事ドラマでしか聞いてない話なんだよ…


ちっと整理しておこう。


昨日、11月9日の土曜日で起きたこと。

一、運転免許試験場にて講演、その後追いかけファンに熱弁された。

ニ、事故現場で変人が現れ、真相を暴かした。後、男性警官に脅された。本当に怖かった…

三、柿村洋介のパパに出会い、泥酔状態。本当にここで疲れたな…

四、酷い事故に遭い、人を助けた…ギリギリだったな…

五、事情聴取でオジサン警部に叫ばれ、橙弥の友人と友人のお父さんの喧嘩を止めた…


もう、その時は半分死んでたけど、最後の最後にあれだった。


ブラボからの伝言。


それはミカンスーパーで話したいという伝言。


そして俺を闘警会議とか言う怪しげな会議に招くって言った。

彼はその後「時間と場所はまたお知らせする」って言ってたからいつ来るかはわからん…

でもあの人みたいな他の9人か…どんな人達なんだろう…おっかねえ人じゃなきゃいいけど…


ってか、アラーム切ったのにまだめちゃめちゃうるさいんだけど…

アラーム…じゃない…

あれ、外から…


俺は窓のカーテンをゆっくり開け、そこにはとんでもない光景だった。


約、20人の報道記者が家に迫られ、俺が出るところを取材しようかばかりに待っていた。


「こっわ!」

つい、声を上げてしまった…


「橙次郎さん、どうしたの?」

莉子ちゃんは寝起きで言ってきた。


「いやね、実はね…外に、群れがいる。」

「群れ?オオカミ?」

「なんでオオカミなんだよ?朝っぱらのオオカミって聞いたことないんだけど。」

「橙次郎さんは朝から十分オオカミさんだと思うわ…」

「それは否定しないが今冗談言ってる場合じゃないよ!莉子ちゃん!」

と莉子に外の景色をちょっとだけ見せよとした…

その時莉子ちゃんは一瞬ピクッってなった…

「本当だわ…群れがいるね…」

二人で息を合わせ言った

「なんで?!」


いやいや、こっちに報道記者来るとか何かの間違いだ…何か不祥事でも犯したか?俺か?莉子ちゃんか?別の人の証言とか?なんにも悪いことしてないから絶対大丈夫だけど、このご時世ならいくら否定してもいきなりなすりつけられた嘘が真実になってしまう現象が今起きているんじゃないかな…


とにかく冷静に…


「莉子ちゃん…俺は報道記者に答えよと思う…だから、を用意してほしい。20人前。」

「なるほど、アレね!わかった!準備するね!」

莉子は寝室から出て行った。


俺は颯爽と準備に取り掛かり、部屋着から昔着てたスーツに着替えた。


懐かしいスーツだな…もう4年も着てなかったっけ…


配信者になる前のお仕事…


って、今はそれを考えなくていいんだ…

俺はスーツに着替えた後、歯を磨き、ワックスで髪型を7:3で整え、香水も軽く体に付け、厨房の引き出しにあった配信チャンネルの名刺を20枚程用意して、莉子にを渡された。


「莉子ちゃん、頑張るぞ!準備ありがとうね!」

「うん!頑張ってね!橙次郎さん!」


手に持ったお盆をそのまま外まで出て、報道記者たちがドアが開くや否や、一気に押し寄せてきた。


「荒牧さん、昨日の報道は本当だったんですか?」

「柿村さんと関係性は一体何ですか?!」

「自首するって本当ですか?!!」

「お答えください!」

と一気に質問攻めで来た記者たち…

本当にブレないなー…大変になりそう…


ってか、自首って聞こえたけど…空耳かな…


「ええ、皆さん、お集まり頂き、ありがとうございます。皆さんの質問に答える前にこちらを差し出させてください。はいどうぞ。」

と両手で持ったお盆の上に、紙コップで入ったお茶を差し出した。20人分…


莉子ちゃん、本当にお茶淹れるのがエキスパートだよな…天才だよ!


「はいどうぞ…はいどうぞ…」

と一人ずつにお茶を配った…

「お茶はいいんです!答えてもらっていいですか?」

「まぁまぁまぁ…美味しいお茶は朝にぴったりですよー」

「ですから…」

と一人の報道記者が拒否反応示してきたが、こんなこと敗れる程ヤワじゃないんだよね、俺も、莉子ちゃんのお茶も!


「作った人の気持ちは尊敬しないんですか?一生懸命作りましたんですけど…」

と罪悪感たっぷり味わせて貰うように言い返せた。

「分かりました…ではいただきます…」


と淹れたお茶を一気飲みした報道記者、とその他の記者は一気に気持ちが柔らかくなり、質問も雰囲気も何となく穏やかになった。

「はい、では一人ずつにお答えしますね〜!はい、そこの男性の方〜」

「はい、昨日の報道につきまして、何かコメントはありますか?」

「報道というのは〜?」

「え?知らないんですか?」

「知らない…」


報道?俺が?

「ええー、実は2つありましてどちらも知らないんですか?」

「いいえ、全く…」


なんのこと?

「1つ目の報道はあなたが昨日午後あたりで無断で小田区で起きた事故に入り、業務妨害をした疑いがあります。」


え?業務妨害?俺が?何で?昨日の午後て言えばあの事故だけど、俺は人を救ったんだ!妨害行為なんて何もしてねぇ!


と一気に柔らか~い雰囲気が一気に変わった気がする…

「妨害行為した覚えはないのですが…」

「否定ですね…分かりました…」

報道記者たちが一気にメモし始めた。何かをカキカキしてる様子が見える。

「では、2つ目の報道は、昨日14頃、都内在住に柿村政明(47)を誘拐した疑いがありますが…そちらも否定でよろしいですか?」


………え?

誘拐?柿村パパを?俺が?そもそも誘拐?何で?誰だ?


アイツ…拐われたっていうのかよ!


「昨日会った覚えはありますが、拐ってないです。」

「またも否定ですね…わかりました。」


分かりましたじゃねぇだろ!どう見ても俺をハメようとしてるだろう!


「実は、SNSに複数の投稿がありまして…荒牧橙次郎さんだと思われる人物が柿村氏を最後にあったと証言もあります。」

「私は彼を泥酔状態で見つけ家まで送りました。その後のことは知りません。」


「近隣住民によると、犯罪に手をかけるのがその時にいた荒牧さん、あなたしか居ないとのことですが…」


「私はやってません!その近隣住民は誰ですか?」

と問い詰めたところ…

「お隣に住んでいる人からに証言です、後、複数のSNSに呟きが何よりの証拠です。」


「デマじゃないんですか?」

と別のところから現れた一人の少年。


「洋介君!」

報道記者が洋介のところまでに一気に寄せてきた

「荒牧があなたの父親の誘拐を否定しておられますが、第一通報者のあなたがどう思われますか?」


「ですから、デマです。全部が。荒牧さんがそんなことしませんし、しれません。する動機もありません。」


「その根拠は?」

としつこく記者たちに責められると…洋介君が

「父が彼に救われたと聞いていたんですが、救われた命をわざわざ利用する価値って何ですか?」


「ですから、根拠は?」

いや、察しろ…

「人の心を持たない限り、どうやって俺に接して来るんですか?!」


うん、洋介君、分かってるね…


「分かりました…」

と素直になった報道記者記者たちが次々と離れていきようやく静かな朝に戻った…


と思ったら、洋介君が俺にこういった…


「昨日から居ないんです…父が一体どこにいるんだ…荒牧さん、最後にいつ会ったんですか?」


「まぁまぁ、ここもなんだし、中には入って。」

と家に招いた。


久しぶりに橙弥の友達が来た…3年ぶりだな…


「莉子ちゃん、お茶もう一個お願い!」

と莉子ちゃんは…

「あら、洋介君、いらっしゃい、はい、ココアどうぞ!」

「ありがとうございます!いただきます!」

「橙次郎さん、洋介君、お茶が好きじゃないって知ってるでしょう?折角来たんだし、美味しいもの差し出さなきゃ。」


「莉子ちゃん記憶力エゲツねぇ…」


「それで橙次郎さん、さっきの話の続き…」

「うん…俺は最後に会ったのは午後2時30分ぐらいかな…その時、家の鍵を掛けずに家を出てたから、その後何が起きたかわかないね…」


何故か驚いた表情してた洋介は言い出した。

「俺は昨日家に帰った時に…鍵かかってあったんですけど…」

え…?

「後、橙次郎さん、ネットは今騒がしいんですよ、昨日の事故で!俺と橙次郎さんの写真も載ったんですよ!」

「え?ネット記事に?」

「そうですよ!見てください!」

洋介君が見せたスマホで映ってたネット記事に、洋介君の活躍と判断力の良さ、そして、多数の人を動かす能力を持つ少年現るとして記事に載ったが…

一方で事故に無断で入り、消防士の邪魔をした男性も居たという文言が記載された…


って俺じゃんか!


「その人がSNSの数合登録者数300万人以上人気配信者って噂されて、今SNS中で色んな疑問な声が上がってる…『犯罪に手を染めて引くわ』『カッコ悪いやん』『赤ん坊からはじめれば?』など言ってますよネットで!」


俺が寝た時一体何があったんだ…?

昨日疲れすぎた携帯も見れてなかったし、なんなら昨日から充電したないから起動さえされてない…

ってか

「最後はただ悪口じゃねぇか!」

「それはそうですね…酷い…橙次郎さん頑張ってたのに、こんなのあり得ないんですよ!あ、一人居た。何かファンですかね?めっちゃ反論の書き込みしてますよ…」


洋介君のスマホを借りて見させてもらった。

多数のつぶやきが居て、全部同じユーザーだった…

「リトルウエアハウスというユーザーか…」

莉子ちゃんもスマホを見てつい本能を言ってしまう…

「私たちの応援をしてる…大切にしなきゃ…橙次郎さん、このゆーざーねーむ?なんて書いてあるの?」


一瞬洋介君から小さい「え」が聞こえたが無視した…今更それを説明してもまた色々ややこしくなるんだ…


「リトルウエアハウスは小さな倉という意味だよ莉子ちゃん。」

「へぇぇ!そうなんだ!橙次郎さん頭いいね!」

とまんまるの笑顔の莉子ちゃんだったが洋介君が莉子ちゃんの英語の力について何を言うおとしたが、すぐさま彼の口を防いだ。


「ねぇ洋介君、英語難しい、よ、ねっ!」

「はい、難しいです…頭いいです…バンザイ…」

と明らかな棒読みすぎて萎える…だが莉子ちゃんはいつまで経っても英語は宇宙みたいな存在…果てを知らないというか…多分明日までには忘れて無にあるというか…うん、莉子ちゃんは偉いから大丈夫!


洋介君がココアを飲み終え、出る準備をした

「朝からお邪魔しました、橙弥のお父さん、お母さん!」

「おう、いつでも来なよ!」

「またココア作ってあげるね!」


「はい、また来ます!」

と彼を玄関まで送った。

「洋介。いつか守君とも仲直りしてな。」

「あぁはい…いつかですね…」

とちょっと味気ない感じで洋介君が言ってしまった…


「やっぱり、まだ仲を戻すのに時間かかるかもしれないな…」

と家に戻ろうとした際に郵便ボックスに何が置き手紙みたいものが入ってるに見えた。

手を入れるとそこに置き書きが入った。

ん…なんだコレ…数字ばっかじゃねぇか


「35.5844425, 139.7096794」


何この数字…下に時計の図も書いてあった。

針は0時を指してる。


そして最後に残されたアルファベットは


『ELEVEN/ELEVEN 』

『B』




そういうことか…


2日後、もといは明日の夜0時にこの場所か…



そして明日になり、夜、誰も居ない時間にその場所を着いた。


ただの駐車場…何もない…かと思ったらどっからでもなくブラボが現れた。


「案内する」


との一言だった。

俺は彼の後ろについて行き、駐車場のとある車のライトミラーを上に上げ、その駐車場の中央が大きく開いた…


すげぇ…何じゃこりゃ…


「ここから先は国家の秘密に関わるものなんだ…今でも逃げられるが、入る?」

と聞かれた?


「帰りますという方がバカだな。」


「よかろう。」


俺はブラボにそこの秘密の入り口に案内され、とある部屋に着いた。

ブラボは顔、指、唾液の3つの検査をし、部屋への扉が開いた。


「連れてきた。」


「おい、遅ぇじゃなぇーかブラボ」

「はい、やはりあなたは時間厳守をもっと理解したほうが身のためですよ」

「なんでもいい、もう時間だ。」


そこに居たのは性別、年齢、人種様々な人達が座っていた。何人かは座れずに床に座ったり、壁に寄りかかった人も居た。

「let's get this done already.(早く済ませましょう。)」

俺はとにかくブラボに言われた席に座った。


そして俺を含め丁度10人居た。

あれ?一人足りないな…

「お待たせ致しました。」

何かスピーカーから音が流れた。

「これで、8年ぶり全国の闘警がそろった。今回の司会はアルファだ。」

とブラボが言い出した。

またしてもスピーカから声が出た。



「では皆さん。

      闘警会議、

           始めます。」





         第三章完結 

         

         次回へ続く


    

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